先日、久々に東海太鼓センターの獅子頭をお借りしての獅子舞練習をしまして。
今度、獅子舞のご依頼で2年ぶりに舞うので…。
(衣装と後ろの垂れ幕は、べつにテンション上げようとかではなく、獅子舞用の写真撮影も兼ねているためです)
重さの軽い獅子頭の場合、演奏当日にいきなり「頭(かしら)」に入っても、獅子舞をすること自体が体に馴染んでいる人なら頑張れるのですが、
本格的な重さの獅子頭の場合は、事前にこうして実際に頭(かしら)に入って動かないと、
物の数分で大変なことに。。。。
私が初めて獅子舞の演目を習った、およそ20年前。
東海太鼓センター演奏集団「けやき座」で「若山社中・江戸寿獅子を習得しよう」ということで、加藤ご夫妻から習ったときに購入した獅子頭が、こうして今も健在で、本当に神々しいお獅子なのですが、
ちゃんとしたお獅子なので重いのです。
それなりに。
これでも程よい重さのほうだと思いますが、時々しか獅子頭に入らない…という人にとっては、
罰ゲーム的な重量感に感じます(;^ω^)
腰と、肩が壊滅的に悲鳴を上げます。
というのも、獅子を舞っているときの基本姿勢や、歩く姿勢は、これ。
腰からほぼ90度に前に倒して、ネコ科の動物と同じような足運びをします。
いかに腕を前に出して、獅子の胴体を長く見せられるかもポイントです。
この写真の場合、いったん自分の体に獅子頭を引き寄せかけています。
そう。最初から縮んでしまっていては、こういうことができなくなってしまうのです。。。
そして、獅子頭のうなじ部分や背中の部分にへんな凹凸がでないように、
自分の頭は起こさないことが鉄則。
で、腕の高さを、自分の肩からなだらかな直線に保つよう、少し肘の位置をコントロールすることが大切。
これでようやく、少し猫背でありつつも胴の長さとスタイルを綺麗に見せ、獅子らしくすることができます。
でも・・・・。
疲れてきた「中の人」が陥りがちなのが「自分が猫背」になるケース。。。。
腰から前に倒す姿勢がつらくなると、腰が引いて重心が後ろへいき、
だんだんと自分の体が床に対して垂直になり、
それでも低くなろうとするために、「猫背でスクワットしている」ような姿勢になります。
これだと、お獅子の胴が短くなってしまうし、座っているんだか立っているんだか不明な動きになるばかりか、
ヒト感が出まくりです
これはいただけない。
滑稽きわまりない。
なので、獅子舞を習い始めた人や、時々しか獅子頭に入りません、という人にとっては、
この基本姿勢は至難の業。
日ごろ獅子の動きで生活したろか!と思うほど、
獅子舞に必要な筋肉を呼び戻さなければいけません。
さらに言えば、ここからまぁまぁにアクロバティックな動きも加わったりするし、
感覚をつかまないと、前後左右がわからなくなったり。
中の衣装と、獅子の布が摩擦で絡まるのを、動きながら直したり、
長い長い獅子の毛が、重さで左右にずれてこないように背中部分を修正したり。
とにかく色々と忙しくしながら色々な舞の所作をしているのであります。
すっかり中の人の様子の暴露をしていますが、
獅子舞は縁起物。
着ぐるみでもなければ、ゆるキャラでもないので、
「着ぐるみの中の人」…の感じで書いてしまってスミマセン…という感じですが…
ちなみに、この獅子頭には友永家オンリーの名前がついています
当時、舞を練習することになった私含めた4人のメンバーが、
自宅練習できるようにと交代で持ち帰らせていただき、
我が家に来た時に、まるでペットのようにMINAが名前を付けて可愛がっていました(笑)
で、我が家を巣立つ時に獅子頭を包んだ布(大判スカーフ)が、
20年ほどたった今なお、獅子頭を包むために使われているのです
東海太鼓センターの、物持ちの良さ(笑)!!
そして、使ってくれていることに、なんだかいつも嬉しくなる友永親子でした