笛のあれこれ話② | 和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

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女性篠笛奏者、女性和太鼓奏者として全国で活動を続け、作曲・作詞・プロデュース・舞台構成や演出も手掛ける、名古屋出身のアーティストです。

笛を買い揃えていくときのアドバイスは以前書いたこともありますが、

演奏するジャンルで最も使うものから揃えることがおススメ。



例えば、

太鼓グループで笛を担当するのが主な笛の出番なら、

7本調子。8本調子。から揃えると良いでよね。

プラスティック篠笛が7本(現在は8本もあり)であることから、7本調子を持っている人が多く、

一緒にお囃子を吹くのに良いからです。



西洋楽器とも合わせたい場合、

8本調子は、ドの音がCであるため、

8本調子が重宝します。

次に、6本、5本もよく登場するキーです。



三味線などの邦楽器と合わせることが多い方も、

6本、8本は重宝します。



私も、7本、6本、5本、4本・・という順で笛を買い揃えてきました。

4本調子は、あまり使われないキーなんですが、

好都合なことにフラメンコで案外出番が多いのです★



ここに、5本調子の相方(最も簡単に移調しやすいという意味で)の10本調子、

そして8本調子の相方、3本調子が揃えば、


移調ができる人ならば、これくらいあれば殆どのキーを賄えるはず。


私も、8本調子ではちょっと音が高すぎてイメージがあわないなぁ・・・・

(または大甲の音を使う感じではないよなぁ)というときに、

3本調子を移調して使うことで、ぐっと落ち着かせられるため3本調子を早く購入したいのです(汗)



私は今回は予算もあるので、

本当なら


持っていない3本調子


と、


完全に割れて修理しなければいけない7本調子




をオーダーする予定だったんですが、


まず8本調子の赤い塗の笛と、5本調子の茶笛(煤竹色)をオーダーしたのです。


特に和物の曲のコラボでは8本調子の出番が多く、なのに、気に入った8本調子を持っていなくて

出来る限り8本を使いたくない病だった私(笑)


8本調子を使いたくない病から逃れることと、

和物の曲を西洋楽器とコラボする場合に、ビジュアルとして絶対喜ばれるだろうし、

映えるだろうと、赤笛は、まず8本調子にしました。

良く使うからこそ、気に入った笛にしたいではないですか(笑)


ただし、個人的には茶笛(煤竹)に蒔絵、というのが大変渋くて気にっているので、

そちらは5本調子でオーダー。

手持ちの5本調子は、

『数年吹き込んだけど、変わんないものは変わんないんだね…』を痛く痛感した笛で^^;、

買った当時、そんな知識のなかった私の痛い勉強代になった笛です。


とにかく


曲途中で投げ出したくなるくらい、音程の波が気になる笛です。

ただでさえピッチが高くて、その上、篠笛特有の『ド』と『ファ』が高い。

買った当初より、今の方が気になってくるなんて・・・・!!


どういうことなんだ・・・・



なので、本当に吹いていて気持ち悪かったんです(>_<)

5本調子で曲をコラボするときは、メリカリばかりを駆使し、

耳ばかり集中していて、

ほんとに大変だったんですぅぅぅぅ!!!


だから5本調子が、私の精神衛生上、ます必要だったんです^^;




今後も両方のタイプを、使う場面を考えて選んで行こうと思っています。



長々と書きましたが、何か参考になれば幸いです。