職業遍歴・バイト編 | 和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

和太鼓奏者!篠笛奏者!邦楽器アーティスト”友永綾美”ブログ

女性篠笛奏者、女性和太鼓奏者として全国で活動を続け、作曲・作詞・プロデュース・舞台構成や演出も手掛ける、名古屋出身のアーティストです。

私、友永が数々経験してきた中で、

ちょっと変わったバイトがあったなぁ

・・・・なんて、ふと思い出してしまったので、


ついでにここで思い出話等してみようと思う。



それは、私がけやき座に入ったばかり(確か研修中)の頃。



非常に条件のよい、ライフスタイルにバッチリなバイト先を見つけた。


あ・・・もちろん、この頃は、太鼓を中心にやっていく心づもりでいたため、


就職は全く考えていない、非常に不安定極まりない母子家庭時代である。






演奏や練習予定は優先したい。

子供の学校の時間内の仕事にしたい。




(当時のMINAは小学校2年生)






しかも、住所変更するまでは、越境通学中だったので、


登校等は付いていかなければいけない。



言い出したらキリがない条件に、ピタリとはまるものが…






あるんですねぇ世の中には!






職種は食品検査。

詳しく言えば、牛乳の品質検査。



通常勤務は8:00~12:00 しかも、通学路の途中にあり、


MINAの学校から数分。

私と、もう一人の女性二人が、小さな個室を占拠し、


運ばれてくる牛乳サンプル数種類を、検査していく。






牛乳製品の裏に書いてある、【乳脂肪分】だとか、


その他諸々の数値を、パックの表示どおりかどうか検査するわけ。








何の検査だったか忘れたが、試験管に牛乳を入れ、


そこに硫酸を入れる作業がある。

何が怖いって、硫酸がなくなったとき、


大きな缶からビンに硫酸補充をするときである。






初日は








下に引いた雑巾が、


あっという間に焦げた…。








以外にデンジャラス










補充したビンは、プッシュ式(?…シャンプーとかみたいな…)


になっているので、


液体が出てくる口が下を向いている。






ある日、試験管に硫酸を入れ、その向こうに置いてある器具を取ろうとしたとき、


どうも指にそのビンが触れたらしいんだな、これが。

水道の蛇口がきちんと閉まっていないのと同じ状態で、


私の指に


一滴の硫酸が乗っかってしまったわけである。





瞬間は熱くもなんともなく、暫くして指がチリチリするのに気が付き、






ふと見てみると、








楕円形に乗っかった硫酸が皮膚を溶かし、


指の上で硫酸がたまっているのである

まるで、プールか、プチ湖のごとく。



未だ私の右薬指付け根には、硫酸ヤケドの跡がある。



ここは比較的器具が古く、検査時に使う遠心分離機がかなり旧式である。

普通はまるで洗濯機のような感じの頑丈な箱に試験管を数本入れ、


頑丈な二重扉で閉めるわけだが、



…ここは、本当の円盤型の鉄…の扉なし…!






大きな円盤をパカッと開け、そこに空いた穴に試験管を入れ、円盤の蓋をのせる。








それだけかよっっ!










凄い勢いで、凄い音を出し、ブンブン回る分離機は、


軽く扇風機の強風を越える程の冷風を私達の顔に吹きかけてくる。

…というより、そのうち軸が折れて、


顔面に向ってグルグル回りながら飛んでくるのではないかっていうくらい、


錆びた鉄の細~い支柱のみの分離機。






飛んできたら、間違いなく首もどこかへ吹っ飛ぶだろう…




流血騒ぎどころか、血の海ってことよ。




という冷や冷や感が漏れなく付いてくる、そんなお仕事だった。



なのに時給800円












またその分離機の向こうは窓になっている。

この窓の向こうは、工場のちょうど床近くの高さになっており、


ある日そのブンブン丸を作動中、


突然その窓からニョキッと足が出てきた!






実はここは暫く検査員が居付かず、空き室となっていて、


工場の皆さんがトイレへの最短近道に使っていたらしく、


最初、この足と対面したときは死ぬほどびっくりした!




だって、ここは二階。

窓の向こうは外だと思ってたんだもん…。

思うよね普通…。



向こうもびっくりしていたけどね。

『あ、人が居た…』って。










遠心分離機や熱湯煮沸をしている間は非常に暇なので、


楽譜を持ち込んで、予習復習(^^)

なんといっても、当時の私は、かなりの数のレパートリーを早く覚えて、


いつでもポジション狙えるよう頑張っていたからねぇ…フフフ。

早くメンバー入りして太鼓で食べて行きたいという野望に満ち溢れていたのね。(*'▽'*)






で、週に2回ほどは固形脂肪分検査のため、15:00くらいまで仕事。

これは午前中にオーブン(?)のようなものに入れた牛乳を約二時間放置し、


容器の下に残った湯葉のような固形脂肪分を測る作業で、はっきり言って、暇!!




そこでまた、譜面を引っ張り出すわけです。










あ、たまに雑誌読んだり、お菓子食べたり、雑談タイムしていたなぁ。










こういう日は子供が学校帰りに私のバイト先へ寄り、


この固形脂肪である牛乳せんべい(笑)を喜んで食べるわけ。





… うまいのか…?








とにかく、この、硫酸で所々焦げ跡のある白衣を着て、


悠々自適に過ごせるバイトはとても楽しかった。




まあとにかく、太鼓で食べていこうと思っていた頃は、


いろいろなバイトをしていたので、まだまだこんな話はたくさんあります。

本気で音楽やっていきたい!!




そんなあなた…






バイト探しはリクルート友永へどうぞ。