皆様、こんにちは! "老舗和菓子"の第11弾

今回は榮太樓總本鋪の『名代 金鍔』。 『甘名納糖』『榮太樓飴』『玉だれ』と並ぶ榮太樓總本鋪の創製品の一つで、和菓子好きなら知らない人はいないほどの看板商品!
あ、創製品というのは、安政4(1857)年の創業時からある商品のことだそう、です。 …ということは、すでに150年以上の歴史があるんですね~。

ではまず、パッケージを…と言いたいところですけど、今回はバラ売りのものを買ったので省略させていただきます^-^;。

そして、断面(右の写真)。 薄皮の中に 粒あんがぎっしり詰まってて、上の部分には胡麻がトッピングされてるというより埋め込まれてるって感じです。
見た目は地味ですけど、粒あん大好き & 胡麻大好きの私には、これを見ただけでも期待が高まっちゃいますね~(笑)。

では、早速食べてみます♪ …うん、間違いのない美味しさと言えばいいでしょうか。 際立った美味しさ、というわけではないですけど、長年の歴史の中で積み重ねてきた完成度の高さを感じますね…(創業当時のものは、胡麻付きでは無かったそうです)。
小麦粉生地の薄皮 と 粒あん と 胡麻 のどれもが突出することなく、"三位一体"となってこの味を作り出している、という感じでしょうか。 "飽きない味付け"というのはこういう味なのかも、と思います。

…ところで、この金鍔きんつば)という和菓子、正式には"金鍔焼き"といって、粒あんを小麦粉生地で丸く平らな円盤型に包み、油をひいた平鍋で両面&側面を焼き上げた伝統菓子です。
金鍔の原型は江戸中期に京都で考案された銀鍔ぎんつば)という和菓子で、周囲の生地も
上新粉米粉)だったそうです。
その後、京都から江戸に渡った時に「銀よりも金の方が縁起がいい」との理由から、薄皮を小麦粉に代えて焼くようになり、その焼き色が黄金色になることから金鍔と呼ばれるようになったそうです。

なお、現在一般的に売られている金鍔は四角形六方焼きの形をしていますけど、これは明治30年代に神戸元町の紅花堂(現在の本高砂屋の創業者である杉田太吉氏が考案したものです。
それまでの金鍔は、日本刀の つばを模して作られていたために、今回の『名代 金鍔』のような丸い円盤型のものだけだったそうです。


余談が長くなりましたけど、榮太樓總本鋪の店舗は以下の通りです。

 
榮太樓總本鋪

 <本店>
  〒103-0027
    東京都中央区日本橋1-2-5
  TEL     03-3271-7785(直)
  営業時間 9:00 ~ 18:00(月~金)
         9:30 ~ 18:00(土)
  定休日   日曜 ・ 祝日

 <その他、生菓子・オリジナル商品取り扱い店舗>
 ●東京都
  日本橋タカシマヤ 03-3211-4111
  三越日本橋本店 03-3241-3311
  銀座三越 03-3562-1111
  伊勢丹 新宿店 03-3352-1111
  京王百貨店 新宿店 03-3342-2111
  東急百貨店 東横店 03-3477-3111
  玉川タカシマヤ SC店 03-3709-3111
  大田区 羽田空港 特選和菓子館(第1ターミナル2F) 03-5756-0601
  大田区 羽田空港 第二東京食賓館(第2ターミナル2F) 03-6428-8716

 ●神奈川県
  横浜市 横浜タカシマヤ 045-311-5111

では、この辺で。 今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!