ただ幸せだった日 | そ~っとそ~っと うしおにさんが通る

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ヲタ息子と共に競馬沼にハマった、ぬこと馬をこよなく愛する56歳女子です。三代目白毛玉しんくろうとともにゆるゆる暮してまふ。よろしくお願いします。

天皇陛下の即位の礼の日の朝のこと。


ブシュッ


ご飯を食べ終わってボーッとしてたあたしの脇で丸まってたしんが、クシャミをひとつ。


ふとそちらを見ると目に入ったのは


彼が座ってる(あたしの)座椅子のカバーに飛び散った鮮血!


ドキーーン


慌てて抱き上げると鼻先をピチャピチャ舐めてるのでティッシュで拭いてみたら、薄ーく赤いものが付く。


鼻血? もう出てはいないみたいだけど・・・。


ドキドキが止まらない。でももしかしたらそれほど心配しなくていいのかもしれないから、そうだ、検索しよう。


・・・いかん。恐ろしいことばかり書いてある。


病院に電話すると状況と歳を聞いた先生が「11かぁ、うーーん・・・」


結局ダラダラ出続けてないし、あちらも予約が満タンとのことで、日曜の11時に行くことになりました。



不安の種とはこれね。


グレーの状態のままで言葉にしてしまうと現実になってしまいそうで怖くて、敢えて内容は書かなかったのです。


でもこの間ずっと不安でね (´∀`)


朝、なんかぐったりしてるので食欲を試そうとして、結局チュールを巻き上げられる具合悪い詐欺に引っかかったり、吹っ飛んできて眼輝かせてガツガツ喰らいやがった


夜中に寝顔を見ては、今後のつらい治療の数々、ひいては別れの時を想像してひとり嗚咽を漏らしたりと、かなり悶々としていました。


幸いなことに出血は後にも先にもそれ1回だけで、4日間特に変わったことは起きませんでした。


日曜日はギリギリまでキャリーバッグ出さず、それも見えない所で袋から出したのに、部屋に戻るといねえし(´∀`)  


お膳の下の奥~の方にハマってるし(´∀`)  
ぬこ撫で声で呼んだって出てこねえし(´∀`)
ぬこってなんでこんなに敏感なんでしょう(´∀`)


可哀想だがチュールで誘い出しバッグに詰める。ぐったり詐欺のお返しです
 

「嘘つきーー 詐欺師ーー訴えてやるーーっ」てたぶん言ってんだろうなぁ〜て感じのドスの効いた鳴き声を聞きながら歩くこと30分。


疲労困憊のI先生、あたしの話を聞いて「この歳の子のその症状で1番疑うのは、高血圧なんですよ。」


へ?  こうけつあつ ? 血圧上がって鼻血ブー?


想定外でした。


血圧の上昇は腎機能障害によるもの、甲状腺機能亢進によるもの10歳以上になるといろんな要因が考えられると 。


体重4.89kg 。え、ちょっと減った?


確かに最近、前より水を飲むようになったのでDMはちょっと気になっていたけど、甲状腺は考えてなかったな。


「鼻の中の腫瘍とか書いてあったんで超ビビってたんですけど・・・」と言うと先生しんちんの顔を見て、


「左右対称で変形してないし鼻孔の形も変ってないし、それはないよ。」 ホーーーーーーッ(;A;)


とにかく採血することになりましたが、ここで作年受診をすっ飛ばしていたことが判明。歯を引っこ抜いたのは一昨年だったのだ。


あたしよりしんの方がよっぽど元気だったからつい忘れたな・・・すまなかった。


あいかわらず診察も採血もされるがまま (´∀`) ほぼ無抵抗だけどお手手触ってみたら、肉球ビッショリ汗まみれの超過緊張状態。゚(゚^∀^゚)゚。


結果待ちの間も往きの恨み節はなりを潜め、バッグの中でうんともすんとも言わないビビり具合が愛おしい。゚(゚^∀^゚)゚。


でもって検査結果はね、よもやの ほぼ異常なし。


いつも通り、白血球と血小板がちょっと少なめだけど、甲状腺も肝臓も腎臓も糖尿も大丈夫でした.*・゚(*º∀º*).゚・*.


ご飯も市販の高齢用でいいし基本、生活も今のまんまでいいよって。


最近は腎臓を庇護するために、ある程度の年齢になったら軽い血管拡張薬使うんだって。しんはまだいいよって言われたけど、いろいろ気をつけてみてやらないといけない歳なのよね。



こんなかわいくてもね。これが言いたかったらしい


というわけでおかげさまで大事に至らすに済みました。無駄な涙を流したアホがここにいます(´・∀・`)


ワクチンも打ってもらって、しめて14420円でございました  ( ;⌄; )  また涙が出そうです


帰り道、公園のベンチで労いのご褒美をあげやう。
くんくん・・・


ペロリ


ザーリザーリザーリ💦  隙間からの圧が凄くて少し怖い


5kg抱えての往復1時間。さすがの剛腕も生まれたての子鹿のようにプルプルしてきたけど、


しんに話しかけながらできるだけ車の通らない道を選んで歩く。


おひさまあったかいね。気持ちいい風だね。

金木犀がいい香りだね。
 
いい子だったね。えらかったね。

よかったね。なんともなくてよかったね。

ほんとにほんとによかったね。



幸せ。ただただ幸せ。この子の存在がこんなに大きかったとは。


改めて思い知りました (´∀`)


帰ったらおかあさんのリュックの上で爆睡。


疲れちゃった。



つい触っちゃうけど起きないや。ゆっくりおやすみ。 


なんともなくてありがとう。


長くなってすみません。ありがとうございました。