自転車地球号N(以下、N):もう1台、時代を感じる自転車があります。
自転車地球号K(以下、K):ほほ~
N:先日のナショナルポピーよりは新しく、子供の自転車界を幕開け的な自転車です。
K:「く~るまにポピー~♪」
N:それは芳香剤です。
K:FFって、前輪駆動なんですか?やっぱりボーイズレーサーはFFですよね、雪道も強いし……
N:なに暴走してるんですか。FF……フロントフリーの事です。
N:クランクとギヤ板の間にフリー機構があり、脚を止めてもチェーンとスプロケが動くので「脚を止めたままギヤチェンジが出来ます」というモノなんです。
K:ゼブラFFって……馬は四駆だと思いますが……
N:ゼブラはメーカーで、あのオカモトがかつて製造、販売をしていたブランドです。
N:つまり本来のフリーがフリーになっていないんですな。リアメカはシマノのスカイラークです。
K:純粋なすかいらーくは無くなりましたよね。最後のすかいらーくは川口の榛松でした。
N:勝手にひらがな表記にしないで下さい。
N:カゴも純正と思われます。ダブルライトが少年の心を掴みますね。
K:ダブルだと明るいんですか?
N:ダイナモによる発電ですから変わりません。人力ですから限界がありますヨ。
K:ラジアルタイプって……
N:この頃の車のタイヤはバイアスタイヤからラジアルタイヤへの移行期で、ドレッドがゴツゴツしているタイヤが「ラジアルだぜ」と言われていました。
N:だいぶ磨耗していますが、ラジアルタイヤみたいなパターンだったのでしょう。
K:ラジアルタイヤがステータスだったんですかね。やっぱりピラーはスコヤだったんですか?
N:この頃はL字型ではなく1本になっており「1本スコヤ」と呼ばれていました。
K:既にスコヤではないような気がします。
N:でも1本スコヤこそがステータスだったんですヨ。
K:で、子供車なんですか?
N:はい、小学生の低学年から高学年にかけて乗り、高学年になるとジュニアスポーツに乗り換え、中学になるとロードマンとちゃんとレベルアップする図式が出来ていたんですね。