平成29年11月27日は、旧暦の10月10日。
この日、八百万の神々が出雲に集まり、出雲大社で神在祭(かみありさい)が行われる。
10月は神無月という。出雲では、神在月(かみありつき)というらしい。
出雲大社に行ってみたいな~。と思っていたところに、この神在祭のツアーを見つけた。参加してみたいと思って出かけた。
羽田を飛び立ち、出雲の旅は、広島空港から出発。
山々は、きれいに紅葉していた。
途中、松江の熊野大社・佐太神社を経由し、出雲大社の駐車場に18:15到着。
神迎神事(かみむかいしんじ)が行われるのは、20分位歩いた”稲佐の浜”(いなさのはま)。
すっかり陽が落ちた暗い道を、列になって歩いて行くと、すでに大勢の人が集まっていた。
稲佐の浜に入るときに、神迎御幣(かみむかえごへい)がいただける。
すっきり晴れたとても暖かい日でしたが、夜はやはり寒い。
神事が行われるらしい囲いがよく見える所を探した。
神迎神事が19時に始まるアナウンスが入った。
御神火がたかれ、提灯が掲げられ、龍蛇神が配置された”神籬(ひもろぎ)”という樹が2本海に向かって配置される。”神籬”に八百万の神々が海から宿るということらしい。
19時。暗く静かな中、神職がむしろの上を歩いてくる。
静かに神事が始まる。
神事の様子は全然見えない。
「いぎをおただしください」という声に、多くの人が、両手で”神迎御幣”を胸の前におき祈念していた。
この神迎御幣を「いぎ」というのかと思ってしまった。が、後から調べたところ、礼儀正しくするという意味の「威儀を正す」だった。
何度も何度も「威儀をお正しください」といわれ、満員電車並みのぎゅうぎゅうの中で、なんども祈念した。
神事が終了し、龍蛇神が先導となり、神々が神楽殿に向かった。
大勢の人がそのあとに続いた。
龍蛇神は、四方を布で囲まれ、神迎え道という決まった道を通り、神迎祭の行われる神楽殿に向かっていた。
私達は、人の流れに就いていき、稲佐の浜に向かって歩いてきた道路に出たので、神迎え道ではない道を通ってきたのを知る。
そのまま、神楽殿を目指して歩いた。
神楽殿の外にも、すでに多勢。
龍蛇神について行った人々の中には、神楽殿に入れた人もいたようだ。
私達は外組。中で何やってるんだろう?と思いながらも中の様子を見ていた。
神迎祭(かみむかえさい)が始まった。
「威儀をお正しください。」と聞こえて、ここでも”いぎ”と思っていた”神迎御幣”を胸前に持ち祈念した。
神迎祭終了後、一般の人も神楽殿に入れることになった。
集合時間になってしまい参拝ができなかったのは、残念。
神迎祭では、神迎餅と御酒いただいた。
御酒は、バスマットで注目されている珪藻土で出来ている皿につがれるが、ついでもらって、すぐなくなっちゃいます。