『阿麻氐留(アマテル)神社』
式内社。
日神・天日神命(アマノヒノミタマノミコト)を祀る古社。
対馬の古族、県直(あがたのあたい)らの祖神とされる。
「阿麻氐留という神は、まさに天照る神に違いない。
それは原始的な日ノ神信仰によるもので、照日の神とも称したのであろう。
中世から近世の頃、当社が照日権現と呼ばれたのは、照日という神名があったから
だとみられるが、この古い名をとどめた伝説は他にもある。
対馬には俗神「オヒデリサマ」がある。
この神は神社の形式から外れていて、祭りも絶えたところが多く、名称も廃れかけているが、
古い習俗をよく伝えてきた村もある。
これはその名のごとく日照りの神で、禁忌に触れると祟りがきびしいという。
神威の高い神だったに違いない。
この日照りの神と、天照る神と、照日の神は、もともと同じ神ではないかと思われる。
それなのに天照神のみが官社となり、お日照りサマは俗神として神社の列にさえ入らず、
また、照日の名は伝説の中に埋もれてしまった」(「海神と天神」より)
『対馬見参!』。
最初に式内社でもあり、上記のように「天照」という神ともいわく縁あると思われる神社に。
ここから、
『和多津美(わたつみ)神社』
名神大社。
対馬にはある式内社29社のうち、上県郡16座の筆頭に置かれている神社。
他に、対馬には「和多津美」と冠する神社は10箇所ある。
しかし、由緒を語っていたり、豊玉姫を祭神とする神社は数多く、それらを含めれば77社になるという。
ここから、対馬は「ワタツミノクニ」ともいわれる。
社叢は原生林として天然記念物に指定されていて、森中には豊玉姫の墓とされる御陵がある。
そして、対馬国一宮である
『海神神社』
国幣中社。
上津八幡宮から明治4年に改称。
もとは和多津美神社だったという説がある。
この神社の鎮座する木坂には、豊玉姫の故事を語る産屋の習俗が明治初期まで遺っていたという。
現在の祭神は、彦火火出見、豊玉姫、鵜茅葺不合。
しかし本体の主神は豊玉姫と磯良(いそら)だろうと、伝承からは推察される。
「磯良」とは、神功皇后の水先案内として活躍し、潜水を得意とする海人とされているが…これについてはまた別記事にて。
ここから、長い石段が…
そして、夕食は『あなご亭』
あなごの刺身他、そこにいる誰もが「美味しい」と舌鼓を打った絶品あなご
長崎県対馬市西沖の韓国との国境付近で獲れる「対洲黄金あなご」を食せます。
まずは初日。
ありがとうございました