『今戸神社』

 

御祭神  應神天皇(おうじんてんのう)
     伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
     伊弉冉尊(いざなみのみこと)
     福禄寿(ふくろくじゅ)

 

七福神の内の一神、福禄寿が御祭神なのは、今戸神社が「浅草七福神」のうちの一社であるから。

前回「浅草神社」「待乳山聖天」も同様に七福神を祀っています。

 

「…昭和十二年一月から同年十六年頃まで七福神巡拝が行われておりましたが、戦時下となり一時中止され、昭和五十二年一月より復活されました。浅草は江戸文化発祥の地といわれ、七福神巡りの流行したのはその江戸時代からと伝えられております。福禄寿は白髪童顔の温和な容姿で、年齢は数千年といわれ、福(幸福)と禄(生活・経済の安定)と寿(健康にして長命)との三つの福徳を授ける福の神として、古くから人びとの尊信を集めています。」(今戸神社公式サイトより抜粋)

 

 

今戸地区は招き猫発祥の地とされ、この神社にはたくさんの招き猫がそこかしこにいる。

社殿の中でも、このように招いてましたおねがい

そして、それだけでなく…

全員で参拝、というまさにそのタイミングに現れたリアルなネコ猫キラキラ

このネコが実にアジがあって、「パンパン…」と参拝し終えたら、スクッと立ち上がり…

 

「次はここだよ〜猫」という感じで、引率してもらいました。

そして、役目を終えたらその場からいなくなる…。

招き猫発祥の地のネコは、おもしろいゲラゲラ

 

 

雪が本格的に降り出すなか、徒歩で次なる神社へ。

『吉原神社』

 

かつて吉原遊郭にお祀りされていた五つの稲荷神社と遊郭に隣接する吉原弁財天を合祀した神社。

五つの稲荷神社とは玄徳(よしとく)稲荷社、明石(あかし)稲荷社、開運(かいうん)稲荷社、榎本(えのもと)稲荷社、九郎助(くろすけ)稲荷社の五社。

御祭神は倉稲魂命(うがのみたまのみこと)。
吉原弁財天の御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。

(参考・吉原神社ホームページ)

 

『吉原弁財天』は、すぐ近く。

 

 

「…当社は吉原遊郭とともに歩んできた神社です。吉原遊郭は元和3年(1617)、幕府の許可を得て庄司甚右衛門が江戸市中に散在していた遊女屋を日本橋葺屋町(ふきやちょう)の東隣(現在の日本橋人形町周辺)に集めたことにはじまります。この地には葦(よし)が生い茂っており、そこから「葦原」、転じて「吉原」と命名されました。しかし次第に吉原が江戸の中心地になってしまったため、明暦3年(1655)に現在地である千束村へ移転となりました。以後、日本橋葺屋町付近にあった頃の吉原を「元吉原」、移転後の吉原を「新吉原」といいます。」(ホームページより抜粋)

 

 

明暦3年(1657)1月18日、のちの関東大震災や東京大空襲などと並ぶ日本史上最大規模の災害が起きました。

江戸の3分の2、江戸城天守閣までも炎に包んだその火災は、当時にして約10万人を死に至らしめたといいます。

本郷の本妙寺から出た炎は、風に乗って湯島、神田、日本橋と次々に焼き尽くしていきました。

浅草周辺だけで約2万人が落命したと伝わります。

この大火災は、今にしてなお日本史上のミステリーキョロキョロ

たとえば、出火原因とされるのは、上記本妙寺で、亡くなった若い女性の供養のために振袖を燃やしたところ火が広まった、ということですが…そもそも、風の強い日にわざわざ火がうつりやすい場所で燃やすというのは、考えにくいえー

また、そのお寺は、出火元といわれているにも関わらず、この大火後に厚遇されていたそうです。

一説にはこの大火災には幕府が関与していた、遊郭吉原の移転など、江戸全体を改造したかったのだ…という話もあるとかないとか…。

 

 

『吉原弁財天』から数分。

 

『鷲神社』

 

御祭神 天日鷲命(あめのひわしのみこと)

    日本武尊(やまとたけるのみこと)

 

江戸時代から鷲(おおとり)神社は「鳥の社」「御鳥(おとり)」といわれていて、現在でも一般に

「おとりさま」と呼ばれ、親しまれているようです。

 

ちなみに「酉の市」とは、かつて「酉の祭(とりのまち)」と呼ばれ、鷲神社御祭神の御神慮を伺い、御神恩に感謝して、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁昌をお祈りする祭のこと。

 

 

「酉の市」といえば熊手。

一般に「かっこめ」「はっこめ」といわれる神様の御分霊とされています。

 

 

降る雪の勢い増すばかり…。

ここで、ようやくランチに行くことに。

 

浅草といえば、まずはやっぱり「神谷バー」

1912年、日本で初めて営業を始めたバーとして知られます。

2階がレストラン仕様になっているので、今回はそこにニヤリ

 

「デンキブラン」は、神谷バー特製のカクテルで、ブランデーベースに、ジン、ワインなどが配合されている。

度数は30度、「オールド」になると40度びっくり

生ビールをチェイサーにいただきますキラキラ

 

 

降り続く雪の中、最後に参拝させていただいたのは…

『矢先稲荷神社』

 

京都の三十三間堂にならって建立された浅草の三十三間堂の守護神として稲荷大明神を勧請。

その場所がちょうど的の先にあたっていたので「矢先稲荷」と名づけられたそうです。

御祭神は、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。

雪の激しさに、境内写真などはありませんが、深々と降る雪に、社殿が静かに映えていました。

 

この日はここまで。

 

浅草という地はいわゆる観光都市として有名ですが、裏道を歩けばこそ見えてくる景色もあります。

『神社おそうじ隊 見参!』では、いつもそうですが裏も表も関係なく、先入観をなるべく持たない状態で、まずその地(場)に身を運びます。

 

自分が見たいモノを見たいように、というのではなく、見える「もの」を「見える」ままに。

清らかで気持ちのいい場所ばかりでは、この世界は成り立たない。

それを見ているのは誰か、自らがそれを体感すれば、いいも悪いも関係ないことはわかります。

 

今回ご参加いただいたみなさま、雪の中本当にありがとうございましたキラキラ


神社おそうじ隊 見参!』、次回は2月16日、東国三社(鹿島・香取・息栖)巡拝

よろしければご参加ください。