手彫切手 | 和同開珎ー皇朝銭専科のブログ

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市場にございます多くの手彫切手は海外、あるいは国内で様々な印刷法でつくられたもので、中には切手商組合の鑑定を取得している物も数多くございます

 

和紙紅桜二銭 贋作 

 

某、有名オークション品

その後、別の超有名専門店にて鑑定して頂くも鑑定結果は本物という答えでしたが、100%贋作です

まず使用されております紙は当時の和紙ではなく、現代機械漉きの上半紙で、もちろん材料も海外パルプが使用されております

裏糊はポパール糊であります

ポパール糊が発明実用化されたのは1958年以後の事ですので本来の製造時期と全く合致いたしません

また印刷に使用されておりますインキも鉛フリーのインキであり極々近代のものであります

印面サイズにつきましても紙の自然収縮、科学的収縮を加味したといたしましても本来のサイズとは異なるサイズであります

パンチにつきましても当時のパンチは310%程度の範囲でバラつきがあるのが一般的であるのに対し、本品は完全に同一サイズのパンチで穿孔されておりますことから、現代の工具で穿孔されたか、または1本の同じパンチを使用し穿孔作業を行った事になり本来の製法と異なる事になります

印刷法につきましては印字部の若干の盛り上がりは確認できたもののやはり銅版(凹版)の特徴とは遠くかけ離れたものであり、断定までは出来ませんでしたが、オフセット印刷によるものと考えられます

このような事実から本品が明治期に印刷された切手である可能性はございません

市場にはこうしたものが実に多く、有名店販売品のほぼ過半数がこうした贋作でありますので十分にご注意ください

 

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市場にございます手彫切手の多くが贋作や、加工修正品(切手商の鑑定品を含む)であるため独自に印刷方法、紙、インキ、糊、修正加工の有無について分析を含む検査を実施いたしました

画像ですが3D立体撮影をいたしております(手彫切手は銅版をエッチングした凹版にインキを乗せローラーで加圧印刷するため印刷線が立体的に盛り上がります)

白黒画像は特殊なライティングで極小の凹凸をはっきりと浮かび上がらせたもので破れやスレ穴などの傷、修正加工の痕跡、消印押印時のダメージまでもがはっきりと判る特殊撮影画像です(リサイズ以外の画像加工はいたしておりません)

修正加工につきましては本物とされております多くの希少種で多かれ少なかれ加筆や削りがございます

 

 

インクにつきましてはEDX分析と蛍光X線分析を、糊につきましてはEDX分析をそれぞれ施しております

分析表、詳細画像、各種精密計測(10万分の1mmまで)などご希望の場合、別途レポート類ご用意可能ですのでお問い合わせください

使用された銅版の線深さ(印線の盛り上がり高さ)の計測、紙繊維の太さ計測、電子顕微鏡撮影など、様々なオプションのご用意がございますのでまずはお問い合わせを