ダブル穿孔50円 No3 | 和同開珎ー皇朝銭専科のブログ

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まずは説明より画像を見てください

無作為に選びました現行50円通用銭9枚の穴です

S42年~H11までです

No1 S42

No2 S42

No3 S46

No4 S50

No5 S55

No6 S60

No7 S63

No8 H6

No9 H11

そうです

実は全て穿孔作業が2回行われているのです

今回は見つけることが出来ませんでしたがたまに卵型の穴のもの(小ズレに多いです)があるのですがそれはこうした2回穿孔のうち1回の穿孔が小さいからなのです

写真からもわかるとおり概ね3mm台後半~4mm台前半が標準値と言えるでしょう

 

まず原材料円行に5mm程度の穴を開けます

そして銭文をプレスすると5mmの穴が約4mmに縮みます

その際若干変形などが起こるため改めてもう一回穿孔作業をし穴の形を整える。。。。

 

そう考えていたのです。。。

 

しかし・・・

 

実際には円行に施されました穴(第一穿孔)のほうが形も整っており穴サイズも比較的ばらつきがないということがエラー銭の検証からわかってしまったのです。。。

 

改めて画像をご覧ください

いずれも左側が第一穿孔なのです

その根拠ですが正規の中心穴(第二穿孔)周辺に観察できます収縮皴をご覧ください

この筋のような皴は鍛造による収縮率差によって起こる現象なのですがダルマの首周辺

(2穴の結合部付近)で中心円に対し垂直に現れておりません

これはこのプレスをする以前より左側の穴が開いておりその影響でこの部位の鍛造圧が穴方向に逃げてしまったためであります

仮にプレス時にこの位置に穴がなければ必ず中心点から円の外側に放射状に現れ決して本品のような収縮皴形状にはなることはございません

この2点が間違いなく左側穿孔後、銭文プレスされたという動かしようのない証拠です

さて、そこで形状、サイズを改めてご覧ください

僅かではございますが左側のほうが大きくまた形状も整っております

一方第二穿孔のほうは形も不揃いでありわずかですが径も小さくなります

 

そもそも何のために2回にわけ穿孔作業を行う必要性があるのでしょう?

同じ穴銭でも5円硬貨は1回穿孔で仕上げられております

 

考えられます理由としては5円硬貨と比べ僅かに硬い50円硬貨は2回に分ける必要が・・・?

しかし円形に対します穿孔でもお分かりの通り1回の穿孔作業でありましても十分に美しい穴が開いております。。。

2回穿孔を行えば当然それだけ手間もかかるほか、実際にこうして仕上がった通用銭の穴はほぼ全て不揃いな真円ではなく楕円であったり良く見るとダルマ型になってしまいます

極々稀に完全に第一穿孔と第二穿孔がぴったりと合致し真円のものも出るのでしょうが、何のためにわざわざそんな手間をかけているのか・・・・

謎です

造幣局に問い合わせても技術的なことについては一切お答えをいただくことも出来ず当然そうした資料の公開もされておりません

ただ必ず理由はあるはず。。。

 

 

どなたかご意見を伺わせてください

 

次回はいよいよ 分離のスーパーエラー? がどういったものであるのか

はたして 収集 で記事になっていたように貴重なものなのか・・・

と言うことについて解説いたします