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★延喜通宝 中字 分割払下取OK 出土皇朝銭 鑑定書発行可 E0912Y

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今回は延喜通宝の中から中字 というタイプをご案内させていただきます。

延喜通宝
標準銭となる種です。



直径も大きく、縮字と比べそれなりに希少種となります。


本銭ですが、軽微なクリーニングによって文字がある程度掘り出されております。

皇朝銭の場合99.9%は出土銭であり、そのうち90%以上は出土時ほとんど文字が読めない状態で発見されます。

そうしたものを昔の収集家たちはブラシを使ったり細い彫刻刀のような工具で丹念に文字などを掘り起こし、輪などにあるホツレを修正する目的で外周を再研磨したり、荒れた表面を平坦に修正するため表面研磨を行いコレクションしてまいりました。

そうした個体が数十年経過し、現在一般的にお店などで取り扱われております伝世銭などという都合の良い呼び名で呼ばれ驚くような高値で取引されておりますが、実はそうしたものは加工銭であり、本来の価値のない個体であります。

個体によりましては本来の銭文の形すら変形してしまっているものもございますし、流通によって摩耗している輪エッジなど再研磨してシャープに見せておりますために当時の特徴が消え失せてしまっている個体があまりにも多く古代銭を研究しております身からいたしますと嘆かわしい限りです。

当方では極力こうした加工を施していない本来の姿の皇朝銭をご紹介できますよう努力をいたしております。

もちろんどうしても組合などの鑑定品などが良いと仰られます方にはそのような個体もご案内はさせてはいただきますが、所詮は加工銭であるという点を皆様に知っていただきたいと思います。

本銭ですが、ナチュラル銭ではございませんが、文字の形状を変えてしまうほどの削りだしも、面研磨も、また輪部の修正もない個体で、錆落とし以外はほぼナチュラルといってよい状態の良い個体です。

皇朝十二銭の中でも最も質の悪い銭貨の代表格である延喜通寳は発行当時から1文字でも文字の読めるものは通用貨幣として使用する。。。もしこれを選んで使用した者は罰する、、、とされたほどです。

成分的にもかなりのばらつきがあり鉛が70%を超えるもの。。。中には75%以上のものもみられ鉛銭などと呼ばれております。
本銭は比較的銅分が多い個体でその分見た目以上にしっかりといたしております。

全ての文字が明瞭、、とは参りませんが、これこそが延喜通宝本来の姿であり、伝世の多くはこうした個体を電動工具や彫刻刀などで新たに文字を彫った加工品である可能性が高いものばかりです。

状態の良くない延喜通宝としてはかなりはっきりとした部類に入りますし、加工のないナチュラルな個体としては最高品位といっても過言ではない個体になると思います。

皇朝銭コンプリートをする上で、文字の読める延喜通寳を入手するのはそれなりに苦労します。

保存状態の良い個体をぜひコレクションにお加えください。



詳細データ
細分類 延喜通寳 中字
外縁外径 19.72-19.85 mm
外縁内径  15.15     mm
縁幅比    0.077
縁厚   1.56-1.46   mm
内厚   0.60-1.00   mm
量目      2.41   g


(簡易計測のため多少の誤差はご容赦ください)


銭の状況 (0~100 数値が少ないほど良好
磨耗
       20  
劣化
       50
クリーニング
   60 ブラシ、スクレイバーなどによる錆落とし
その他
      小欠け

(銭の状況は主観によるランク付けのため画像とあわせてご判断ください)