★萬年通宝 横点 分割払下取OK 組合鑑定皇朝銭 真正保証 M0610W
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これまで再三申し上げてまいりましたが、いまだに組合の鑑定絶対主義の方があまりにも多いので今回いくつか組合鑑定品がどのようなものであるかをご理解いただくためにご紹介させていただくことにいたしましたのでご自身の目でよくご覧いただきたいと思います。
今回希少な 萬年通宝 横点年 と呼ばれるタイプの組合鑑定品をご紹介いたします。
円点年との違いですが、年字の点が横長となっているのが大きな特徴です。
普通タイプと比較してそれなりに希少なタイプとなります。
市場30万前後程度の評価 普通タイプの和同開珎より入手が困難なのは事実ですが、それ以上に萬年通宝は案外状態のよい個体が少なく、多くのものは本銭と同等ではないでしょうか。
お気づきとは思いますが本物の萬年通宝は案外ヤフオクで目にすることはないと思います。
52年間の流通、発行期間のあった和同開珎と比較し、たった5年間しか流通しなかった萬年通宝はそれだけ残存数の少ない皇朝銭ということになります。
ちなみにではございますが、全皇朝銭で、最も残存数の少ない饒益神寶でさえも11年間流通しておりました。
もちろん全ての皇朝銭の中で最も流通期間の短かったのがこの萬年通宝なのです。
ただ残念ながら本銭は組合鑑定品でありますので激しいクリーニングや加工のございますものです。
本銭は錆や土砂を完全に落とし、はっきりしない銭文は電動工具などで新たに彫り出されております。
また面や外輪部には各所に施されました研磨ダメージなど筆舌に尽くしがたいダメージでもはや、本来の姿がどんな状態であったのかの想像すらできない状態です。
一目でわかるとおり表面は平坦に研磨されホツレや摩耗があった外輪も軽く再研磨されております。
当然本来の状態とは全く変わってしまっておりますし、何より銭文のシャープさを強調する目的で行う、面研磨や、外輪の再研磨などはもはやクリーニングの域を大きく逸脱したものでありますし、はっきりしない銭文を電動工具などで彫り文字を作る行為は彫刻と同じであります。
一見銭文は比較的はっきりしており、またエッジも非常にシャープでありますため一部収集家や、組合鑑定絶対主義者たちの間ではこうした品が良いものであると勘違いをされておりますが、所詮は加工品ですので注意は必要です。
皇朝銭の場合99.9%は出土銭であり、そのうち90%以上は出土時ほとんど文字が読めない状態で発見されます。
そうしたものを昔の収集家たちはブラシを使ったり細い彫刻刀のような工具で丹念に文字などを掘り起こし、輪などにあるホツレを修正する目的で外周を再研磨したり、荒れた表面を平坦に修正するため表面研磨を行いコレクションしてまいりました。
そうした個体が数十年経過し、現在一般的にお店などで取り扱われております伝世銭などという都合の良い呼び名で呼ばれ驚くような高値で取引されておりますが、実はそうしたものは加工銭であり、本来の価値のない個体であります。
個体によりましては本来の銭文の形すら変形してしまっているものもございますし、流通によって摩耗している輪エッジなど再研磨してシャープに見せておりますために当時の特徴が消え失せてしまっている個体があまりにも多く古代銭を研究しております身からいたしますと嘆かわしい限りです。
当方では極力こうした加工を施していない本来の姿の皇朝銭をご紹介できますよう努力をいたしております。
もちろんどうしても組合などの鑑定品などが良いと仰られます方にはそのような個体もご案内はさせてはいただきますが、所詮は加工銭であるという点を皆様に知っていただきたいと思います。
他にも皇朝銭だけで130点強の組合鑑定品を在庫いたしております。
加工の度合いはどれも似たり寄ったりではございますがもう少しマシなものもございますので気になる方はお問い合わせください。
皇朝銭入門者や、組合鑑定絶対主義者でしたらぱっと見きれいですのでお勧めはできませんがよろしいかもしれません。
もちろん鑑定間違いの非常に多い組合鑑定品ではございますが、当方でもきっちり再鑑定を行い間違いなく当時のものである点は確認いたしておりますのでその点はご安心いただきたいと思います。
細分類 萬年通宝 横点年類 横点年
外縁外径 24.60-24.94 mm
外縁内径 22.50 mm
縁幅比 0.091
縁厚 1.68-1.72 mm
内厚 0.91-0.86 mm
量目 3.67 g
(簡易計測のため多少の誤差はご容赦ください)
銭の状況 (0~100 数値が少ないほど良好)
磨耗 60
劣化 40
クリーニング 140 ブラシ、切削工具による錆お削り、面研磨、輪研磨
その他 朱書き 著しいクリーニングという名の加工あり 銭文変形