★★★延喜通宝、乹元大宝 プレパラート(スライス標本) ★★★ | 和同開珎ー皇朝銭専科のブログ

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★延喜通宝 ケン元 プレパラート破壊検体 栗東出土皇朝銭Pre0425

今回は滋賀県栗東出土の後期皇朝銭でありますの顕微鏡検視用プレパラート(スライス標本)をご案内いたします
古代銭研究者さま必見です

全皇朝銭中、最も品位が低く作りが粗雑なこの2銭の構造を目でご確認いただけます標本となり顕微鏡用と表記してございますが、低倍率のルーペやムシメガネで十分構造観察が可能です


本品は
滋賀県栗東出土延喜通宝乹元大宝
の破片を丹念に研磨し錆のない金属部分を薄く削りだしたものです
当時の鋳造技術がいかに稚拙なものであったかはっきりと目でわかるようにいたしました

追加の顕微鏡写真をご覧ください
赤い銅の中に銀色の鉛が、、またその鉛の中にも小さな鉄や銅の粒子が点在していることがわかります
また延喜通宝のほうはより鉛分の多い個体で黒い空洞が無数に点在いたしております
ここは元々は銅などのほか不純物などがあった場所なのですが、1000年という年月の間に土砂に溶出してしまい空洞化した部分です

この構造は日本貨幣では皇朝銭でしか観察することが出来ない構造です
慶長通宝や鐚永楽通宝など1500年代以降の国内銭では全くみることのできない構造です
また比較用に江戸時代の寛永通宝の研磨断面の写真を掲載いたしておきますのでその違いをご覧ください

いずれにいたしましても貴重な皇朝銭の破壊検体は学術的にも非常に貴重でごくごく限られた研究機関にしか存在しないものでした
今回はルーペでも容易にその構造が確認できる後期皇朝銭2種のスライス標本を皆様にご紹介したいと思い特別にご用意いたしました


皇朝銭を研究されております研究者の方はもとより、皇朝銭時代の技術がどんなものであったか、、また本物の皇朝銭の構造はどんなものか、、この標本を見れば、ネット上に蔓延する贋作皇朝銭の質感の違いが一目で判るかと思います

本品スライス断面の蛍光X線分析レポート2部(延喜通宝分、乹元大宝分)を添えてお届けいたします

またオプションで顕微鏡写真(追加撮影)も承ります
様々な倍率で10カット1000円、20カット1500円、30カット2000円にて承ります

ご落札後、ナビよりお申し付けください