先日は組合鑑定書付、贋作円銀を破壊検査してみましたが、やはりお詳しい方がいらっしゃいまして、当時の鋳造方法などにつきいろいろご教授いただきました
詳しいやり取りや文献URLは↓のコメント欄をご参照ください
http://ameblo.jp/wadou708/entry-11572078569.html
http://ameblo.jp/wadou708/entry-11610727919.html
原材料の熱処理や薬品処理による表面品位のアップなど非常に興味深い内容の記述です
私といたしましても、実際このような処理によってどの程度、銀品位がアップするのか、また含有不純物などはなくなってしまうものなのか検証してみたく、今回思い切って、組合鑑定書のついたものの中より、当方の鑑定もパスした正真正銘当時の本物の円銀を破壊検証してみることにいたしました![]()
近代銭コレクターの方からしたら、なんて乱暴な!!と思われるかもしれませんが、これも蔓延する贋作銀貨に少しでも対抗するため、、とご勘弁?ください
非常に興味深い結果が得られましたので参考にしていただきたいと思います
↓例の如く表面をグラインダーでガッサリと削り落としました![]()
今回より正確なデータを得るため文字のない平坦部からさらに1mmほど削り完全に貨幣の中心付近の地金を露出させました![]()
↓まずは削りのない表面分析です
銀 91.19%
銅 8.37%
その他わずかな微量不純物。。
資料によりますと、当時より99.9%の精製が可能、、とありましたが、私としてはそのデータには少々疑問を感じておりました![]()
やはり表面には僅かな不純物が含有いたしておりました
ただ、これらは外的に付着したものであるという可能性も否定できません
↓次に表面を1mm以上研磨した貨幣中心部付近の分析結果です
これが、当時の本来の原材料品位であるわけなのですが、、、、
な、なんと、、、公にされております品位をわずかにですが確実に下回っております![]()
今回分析をしました個体は明治37年発行のもので、既に政府としても日本貨幣の信用性を得るため厳しい品位テストを行っていた時代のものです![]()
銀 87.93%
銅 11.83%
その他微量不純物
微量の不純物はやはり存在しました![]()
私の持論ではございますが、やはり99.9%以上の精錬が工業的に可能になったのは100年以内の極々最近のことである、、という確証を今回得ることが出来ました
また高度な銀上げ処理を施したといたしましてもやはり品位アップは3%まではいかない、、もちろんロットごとに誤差もあるでしょうし、それ以上の個体も稀にはございますでしょうが、、やはり表面品位97%ということはありえない数値であるということもはっきりといたしました![]()
しかし、、、2%もの品位不足、、、そりゃ、いつまでたっても日本の銀貨が信用を得られなかったわけですな。。。![]()





