出土銭はクリーニングしてはいけません![]()
常々言っていることではございますが。。。
それでもやはり文字の見えない錆の塊では寂しすぎる?ので質感を損なわずにクリーニングすることもあります![]()
実際の研究機関や博物館などでも、出土品のほとんどは当然出土したままの状態で保存されます
しかしその中のごく一部のものは同じ方法でクリーニングを施します![]()
特殊な溶剤や薬品を使用し、それなりの特殊技能となりますので詳細はスルーということで![]()
↓出土直後の貨幣![]()
厚い錆と土砂で当然文字など全く読むことは出来ません![]()
もちろん土砂は錆で固まっており洗ったり軽く擦った程度ではびくともしません
で、、、
強力な還元剤に1週間ほど漬け錆と土砂を柔らかくするのです![]()
ここで気をつけなくてはいけないのはあまり強く薬剤処理をしてしまうと酸化皮膜を完全に除去してしまうだけではなく地金部分にまでダメージを与えてしまう可能性があるのです![]()
以前お客様がご自身で酸を使用しクリーニングを試みられたことがあったのですが、結果は惨憺たるものでした![]()
途中何度もブラシや竹串などを使い土砂錆を除去してゆきます![]()
この時点で、古和同開珎であることが判明し異常なほどの緊張感を覚えたのを記憶いたしております![]()
クリーニングは見切りも大切で、限りなく土砂や錆を落としてしまうと貨幣としても出土銭としても価値を損ねてしまいます![]()
ほどほどのところで・・・
これが大切です![]()
十分にキレイになったところで中和剤で中和後、流水洗浄を![]()
こちらは上のものとは違うのですが同じ方法でクリーニングした和同開珎 四跋です![]()
昔は土砂錆をタガネや針を使い削り落として文字を浮かび上がらせたり板の上に砂を撒きそこにこすり付けて削り落としたりとかなり乱暴な手法でクリーニング?されておりました![]()
そのため伝世と言われる多くの皇朝銭は地肌に鏨痕や砂で削った研磨痕がくっきりと残っており痛々しいものが多いです![]()
くれぐれもそんな乱暴なクリーニングはされませんように、、、
