色合い編
前回に引き続きネットオークションに度々出てまいります贋物皇朝銭の見分け方ポイントを、、、
皇朝銭の多くは銅銭ですが、大まかな成分で言うと銅と錫、鉛の合金(鉛入り青銅)がほとんどです
そのため地金の色合いは10円玉を白くしたようなピンク色の色合いになります(ごく一部に黄銅色のものも存在しますが。。。)
ですので古色がついているものでも江戸時代の寛永通宝のような黄黒の色合いになることはございません
江戸時代の貨幣の材質は黄銅製の物が多くこの点皇朝銭とはっきりと異なる部分です
鉛入り青銅の皇朝銭の色合いは黒、ないし赤っぽい地肌になります
そこに緑青や、白っぽい緑青、鉛の比率の高い貨幣についてはほとんど白~灰色の粉状の錆が発生しております
もちろんこれはあくまで大多数の見た目、、、であって青銅であっても中には錫の比率により金色の色合いのものも稀にはございますし沖ノ島出土の皇朝銭にみられますように鉄錆のものなどもございます
しかしながらよく出品されている和同開珎や、神功開宝くらいまでの前期皇朝銭で寛永通宝のような色合いになることはございませんので写真を見て寛永通宝のような色合いであるものはまず贋物と思っていただいて間違いないと思います
もし疑問に思う皇朝銭が出品されておりました場合、 kinta_f_naluki0000@yahoo.co.jp
までご質問いただけましたら、他出品者さまのものであっても写真や、サイズなど詳細データから判断できます範囲で公正な立場でアドバイスさせていただきます
これは他出品者さまの妨害するためのものではなく、悪意のある贋物出品から皆様をお守りすることが目的ですのでその点はご了承ください
黄銅製の江戸貨幣独特の 黄黒色
青銅製の皇朝銭でこの色合いになることはございません
金色の和同開珎は贋物の証
銭文、サイズなどの確認をするまでもなく贋物であることがわかります