菅井先生が来るまでの10分ほど俺はずっとスマホでゲームをしていたが、同じクラスのファンクラブの女の子がいちいち話かけてきてちょっと面倒くさかった。

菅井先生が入ってきて、クラス全員が一斉に席に着き、先生が話し始めた。

菅井「えーっと、今日からこのクラスに転校生が来まーす。」

ん?転校生?

ここで俺は察した。転校生の席は俺の隣だろうと。 俺はコミュ力に自信はない。決してなくはないが、あるわけではない。

菅井「入ってきてー。」

教室の扉が開き、髪の長い女の子が入ってきた。

りさお「え?」

俺はこの転校生の女の子に俺にとって初めての感情を抱いた。

か・・かわいい

これが一目惚れというやつなのか。俺にはそんな経験がないから分からなかった。

名前は小林由依というらしい。

りさお「由依・・・」

俺は心の中ではもう下の名前で呼んでいた。

始業式があったが、俺は校長の長話を一切聞かず小林さんのことを考えていた。そうしたらあっという間に始業式は終わった。

教室に帰ってきて、菅井先生の話も終わり、帰られる時間。俺は、小林さんに話しかけようとしたが、小林さんはすぐに帰ってしまい話しかけられなかった。

俺はまなきと帰るために1年3組の教室を覗いた。

まなき「おっ!りさお、お前のクラスに転校生が・・」

りさお「まなき。話がある。」

まなき「おう、なんだよ。」

りさお「帰り道で話す。」

まなきとの帰り道。俺が今日のことを話そうとするとまなきが、

まなき「お前が言いたいことは分かった。りさお、転校生の子に一目惚れしたな?」

流石まなき。俺のことはよく分かってやがる。

りさお「ごもっとも。その通りだよ。しかも席が隣なんだよ。」

まなき「いいじゃん。アタックしろよ。」

りさお「それが話しかけようとしたけど逃げられちゃったんだよ。」

まなき「そりゃ転校初日なんだから、教室にいるのは気まずいだろ。 よし俺が近づくコツを教えてやる。」

俺はまなき先生の恋愛講座を聞きながら、帰った。