2021年4月、母の顔を見に、実家へ。
帰る前日、母から電話があり、「通帳を管理されちゃってるからお金が自由に使えないんだ。せっかく帰ってくるのにお前に何もしてあげられない。」と嘆くような内容の話を何度もしていました。
母は、お金の管理が難しくなってきていたので、叔母が通帳を管理していました。
必要な時に必要な分を叔母から貰う、ということになっていて、
叔母も「必要な時は言ってね。すぐにおろすからね。」と言ってくれていたのですが、母は「何に使うの?とか言われちゃうのよね。」や「世話ばかりかけて、なんかね...。」と。
叔母にとてもとても気を遣っていて、不便そうにしていました。
翌日、無事に実家に到着。
玄関で出迎えてくれた母は昨日の電話とは違い、シャキッとした印象でした。少し安心。
近くの海辺を散歩して、
母と写真を撮って、
叔母が持ってきてくれた夕飯を食べ、
昔の話をして。
冷蔵庫に貼ってあるカレンダーはメモで溢れていたけど、あまり役には立っていなさそうでした。
数分前のことも覚えていないことも多いけど、
忘れたことに気づいていないので、それはそれでいいんでしょう。
質問されたらその都度同じ説明をすればいいし。
同じ思い出話を何度しても、毎回懐かしいから大丈夫。
私の前の母は、まだ自然に笑えていた気がしました。