今は着ることの少なくなった「黒留袖」

意外とタンスの中に眠っていても、気楽には着ることのできない

最も格式が高いとされる慶事の第一礼装です。

 

今年は高松藩ラストプリンセス弥千代姫復縁150年の記念の年にちなみ、

ご参加の皆様に旧藩主のご正室という設定で、ご親族として黒留袖を着た宴を開催しました。

   

この親戚というのが実に凄い!

最後の将軍徳川慶喜の父、徳川斉昭と9代高松藩松平 頼恕が兄弟でした。

そして、弥千代姫の父は、井伊直弼。幕末の時代の最も影響のある相反するお二人が高松藩と関係している。

 

 

そんな中での復縁には、相当な覚悟があった事に違いありません。

 

 

 

今回のわだもんの黒留会はそんな、高松藩の歴史を知る機会とともに、

和歌の名手だった弥千代姫にちなみ、和歌への理解を深めるために和歌講座

を開催しました。

 

わだもんでは、すべて自前で日本髪を結い、奥女中の衣装も自分たちで制作しております。

 

今回の演出として、お駕籠の切り絵をわだもんのメンバーである逢坂貴良が制作

奥女中が担いで、御殿に入ってくるという演出をしました。

 

 

 

このお駕籠は、弥千代姫のお駕籠の写真より再現したものであり、

全体に黒漆塗が施され、金蒔絵で土坡(どは)に根を張る老松と、それに寄り添うように生える竹と梅を

表し、井伊家の家紋の橘と松平家の家紋の葵を配しています。

 

 

 

動画

女の武士道 高松藩ラストプリンセス 弥千代姫こちら