上空へとゆっくり浮上してゆく。

自分が見ていたのは西方向。王家の谷のある方向で、屏風のような形をした赤茶けた岩肌が連なっている。

あの中に、長い横穴が掘られ、無数のファラオや貴族達の墓がある。右端のほうには美しいハトシェプスト葬祭殿も見えた。

ガイドをしている時に、いやというほど歩き回ったエリアだ。ハトシェプスト葬祭殿の裏方から、細い小道をとおって山を越え、反対側にある王家の谷まで歩いていったこともある。

そんな風景が、パノラマ状態に見渡せるのは実に面白い。

「あの辺りを歩いていたのかな?結構、急な坂だなあ」

見慣れた風景、
ちょっと角度を変えてみるだけで別の味を楽しめるものだ。

だから高いところに上がるのって、
やめられないんだよね。


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>>続く


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