自分は気球のキャプテンなのだと言う。

早朝、気球を飛ばし、上空からルクソールの町や遺跡、その向こうの砂漠に朝日が昇ってゆくシーンを、ゆっくり楽しむサービスを観光客向けに行っているそうだ。

そんなサービスがあるのを知らなかった・・・。

「日本人旅行者にもアピールしたい。よかったら午後、オフィスに来ないか?」

写真もたくさんあるので見せてあげようという。
その誘いに乗った。

オフィスは町の中心からはちょっと離れた場所で、汗だくでたどり着くと、そこにはかわいい仔猫がいた。

住宅兼オフィスなのか、やや混沌としたリビングでアルバムを見せてもらいながら、ルクソールの気球サービス事情のレクチャーを受けた。

昔、エジプト人の兄弟が気球を買ってサービスを始めたこと、その競合が現れたこと・・・などなど。その男性が単なる雇われキャプテンでオーナーが別にいたのか、あるいは共同経営者のような立場だったのかは忘れてしまったが、泥臭い話も含め、いろいろ面白い舞台裏を聞かせてもらった。

エジプトに来る前も、別の国で気球の操縦をしていたのだという。素敵な職業だな。そういうと、もちろんさ、と笑う。

「気に入った写真があればあげるよ」

「ありがとう」

「ところで明日、気球に乗ってみないか?」

「え?」

「満席じゃなければ乗せてあげるよ。もちろん無料で」

その誘いにももちろん乗った。


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>>続く


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