<昔の日記です>時折、自転車に乗ったアラブ人が道路からこちらを見、オートバイを改良した車やトラックが遠くのほうを街に向かって走りさってゆくだけ。観光客はいなかった。
と、手前の丘のほうから、羊の大群がやってきた。遺跡の崩れた柱が転がる中、黒い帯のようになってこちらに進んでいる。ロバに乗ったおじさんが真ん中にいた。
遺跡の中で休憩をとり始めたので近づくと、「まあ座れ」といってお茶をご馳走してくれた。羊たちも周辺の小さな丘に点々とすわり、口だけをもぐもぐ動かしている。何百匹いるのだろうか? 羊の写真を撮らせてもらった。
天気がよく、羊の背後の真っ青な空に、太い柱がそびえている。
なんてのどかなんだろう。
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ここからは今日記です。上記は、もう10年以上前の日記です。2月のシリアは寒く、自分は厚手の皮ジャンにマフラーという服装。広大なパルミラの遺跡の横には小さな現在の街があり、普通に地元の人が周囲を通りすぎていました(特に保護されているとかなかったけど大丈夫なのかしらん)。ぽかぽか陽気で静かで平和そのもの。
軽く朝食代わりのパンを食べ(旅行中はいつもアラブの丸パンとkiriのクリームチーズを携帯食にしていた)、高校時代に見た写真集や世界史の授業を思い出しながらごろごろしていたのですが、ふと気がついたら白黒茶色の羊の群れの真っ只中。そしてアラブの長衣をまとった羊飼いのアラブ人。あまりにも絵になる風景だったので驚いた記憶があります。
おじさんが入れてくれた紅茶はおいしかった!
今はちょっとだめですが、落ち着いたらまた行きたい場所のひとつです。またあの場所に立ったら涙しちゃうかも。(あの時の妹達がサルサの年齢になっているんだろうな)
END