「分岐点はどこだったんだろう?」山川氏のイージー・ゴーイングの中でこう書かれていた。
こういうことがしたいと夢を抱いていた昔の自分がいて、現状がある。その間にたどってきたルートがあるんだけど、時間の経過の中で、色あせてしまったものもたくさんある。今の自分に漠然と納得のいかないものを感じている社会人10年目の今年、いったん仕事をリセットしてエネルギーチャージしようとしているのだが、どうも上手くいかない。
数日前、ただ単に「アメブロを使ってみたい」という理由だけでアカウントを新規取得。さて何を書く? 既にいくつかブログをやっていて、適当なネタがない。ああそうだ。昔に遡っちゃえばいいんだ。学生の頃住んでいたエジプトのことを書こう。そして初回の記事で、過去のエジプト生活をテーマにする理由を自分はこう書いた。
『今の自分の生き方は、あの一年という短期間で形成されたものなんだから』
この一文を入れたために、単にネタでしかなかった「エジプト生活の思い出」が別の意味を持ち始めた。アルバムをひっぱりだし写真を見る。21歳の自分が写っている。初海外で念願のエジプトに渡航した自分。アパートを借りて暮らし始め、興奮したり落ち込んだり、恥ずかしい体験や誇らしい思いを繰り返しながら、一年かけて次第に自信をつけてゆく過程。おととい、やっと当時の日記を発掘した。見つけるのに3日かかったほど、奥のほうにしまいこまれていた。キーボード人間の今では考えられないことだが、丁寧な手書き文字で長い文章が綴られていた。単身海外で暮らすと誰でも感傷的になるのだろう。日本語に飢えているというのもあったのだろうが、日々の出来事だけでなく、内面の思いもかなり書かれていた。・・・うーん、なんか自分じゃないみたいだ。
10年ちょい経過した今の自分には、
初々しい当時の自分がまぶしく見える。
ちょっと気負いも感じられる文体に、くすっと微笑んでしまう。
そしてジェラシーを感じてしまうほどに元気はつらつだ。
21歳の自分はアフリカ大陸の片隅で考えていた。
日本に戻って大学を卒業したら、何をしようかと。
この先、どんな生き方を自分はしていこうかと。
本当に真剣に考えていた。
不思議なことに、そのことを今まですっかり忘れていたのだ。
この10年間のルートが間違っていたとは思わない。
だからもう一度21歳に戻って全部やり直せたら・・・とは思わない。
ただ、あの分岐点に立っていた自分の記憶を掘り起こしてゆくことで、次の10年に向けて、元気よく再スタート切れるかも。
「大丈夫、きっとうまくいくよ。」
山川氏の記事の最後の一行を読みながら、
エネルギーチャージできそうな気がしてきた。
▼イージー・ゴーイング