さて、これが登頂記念写真だ。一番手前でごっつい革ジャンを着ているのが自分。カイロの冬の寒さに耐えられなくなって、現地で購入したものだ。(ちなみにこの日は12月12日)

ところで、隠し持っていた小銭で小さなバスに乗った4人。疲労と眠気に負けてバスの中では熟睡モードに入った。市内に近づくにつれ朝のラッシュが始まった。

今は地下鉄ができて改善されたが、当時のバスは殺人的に混雑することが多かった。バスが走り出しても次々飛び乗って乗降口にしがみつき、文字通り「鈴なり」になってしまうのだ。時には「鈴」が落ちちゃうこともあった。バスがカーブしようとしている時だと不幸な脱落者をバスの後輪が巻き込み、悲惨なことになる。二度ほどそんなシーンに出くわした。

このあたり記憶がおぼろげなのだが、確か4人のうちの誰かが気がついて叫んだのだと思う。「やばい、降りろ!」 いつの間にかカイロ中心部に入っていた。近くの仲間をたたいて起こし、慌てて飛び降りたのだが・・・3人。

「あれ?もしかして一人足りなくない?」
「・・・」
「あいつ、カイロ着いてまだ間もなかったよな」
「戻ってこれるかなあ」

その時乗っていたバスは、かなり先の下町の市場の方まで行くものだった。自分も前に迷い込んでしまったことがあるのだが、割と難関なエリアだ。エジプトはバスの行き先も路線番号も全部アラビア語なので、外国人には非常に動きにくい。
お金があれば、運賃交渉も覚悟でタクシーに乗ればいいのだが、

「お金ちゃんと残ってたかなあ」
「まあ・・・何とかなるだろう」

この時の3人とは、カイロで別れてから一度も会っていない。特に連絡先も交換していなかったと思う。名前も忘れちゃったけど、写真を見ていたら懐かしさがこみ上げてきた。


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