ピラミッドのうち最大のクフ王のピラミッドは、底辺が約230m、高さは146m、傾斜は51.5度だ。日本人団体客の現地ガイドとして数え切れないほど同行したが、プライベートで訪れたのはほんの数回、そのうちの一回が「ピラミッド登頂」だ。一緒に上ったのは日本人3人。バックパッカーが多く長期滞在する安ホテルにいた人達だ。タクシーにのって宿をでたのは夜。スフィンクスと目があう表側ではなく、裏側のちっちゃな貴族のお墓「マスタバ墳」がいっぱい並ぶあたりから入り込む。なんで夜?なんで裏側?そりゃあ、もちろん「ピラミッド登頂」が禁止されているからだ。
マスタバ墳の影に隠れて様子を伺う。犬の咆え声が気になるが、監視員は少し遠くにいるようだ。打合せをしてそれぞれ別の角から登ることになった。砂地を全力疾走してピラミッドの裾野に飛びつき登り始める。。。が、思ったよりひとつひとつの石が大きい。自分以外の3人は男性なので、それでも腕力と足の長さで何とか登っていけるのだが、ひとつずつはずみをつけないと体を持ち上げられない自分は、大きく引き離された。その時、下から監視員の怒鳴り声が聞こえた。
「止まれ!撃つぞ!」
>>続く
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