サドル沼には落ちないぞ!サド.. 

(ここで文章は途切れている)

 

 

 

...サドルを買いました。

Selle San Marco  Mantra  Dynamic supercomfort (wide)です。

長いので訳すとセラサンマルコ製三角木馬入門モデル。

 

先端から末端まで非常にフラットなサドルです。

 

ヤフオクで「残り1つ」の文字に釣られて
駆け込み需要的な衝動から買いました。

 

今回のサドル選びの要素

 

 ①腰の位置を自由に変えられるフラットな形状であること

 ②サドルを極力後方へセッティングできるレール位置であること

 ③骨盤前傾型にあう穴の形状であること

 ➃レーパンなしで乗れること

 ⑤かっこいいこと

 ⑥破産をしない値段であること

 

➃と⑤がなかなか仲良くしてもらえないポイントで探すのが大変でした。

こいつの変態ポイントは、フラットで座面が長く細いという、ゴリゴリ前傾姿勢向けのサドルにしては割とやわらかく、やわらかい割には軽量、という点です。

 

同じ条件を満たすものとしてfizikのアリオネがありますが、

アリオネは後ろの座面が長く、ノーズは短めな比率です。

また、ノーズから座面にかけて比較的なだらかにつながっており、超前傾を取ったときに足が干渉しそうな印象を持って避けました。

 

こやつは国内代理店では販売されてない(はず)のモデルです。

superconfort自体は国内でも販売されていたのですが、デザインが違います。

 

国内モデルはグレーベースに表面にぶつぶつがあり、これでもか、というほどの文字が至るところにうるさく印字されています。

 

 

Amazon | セラ サンマルコ(selle sanmarco) 自転車 ロード バイク マウンテン MTB サドル マントラ スーパーコンフォート  レーシング ナロー ブラック 484LN001 278x138mm | セラ サンマルコ(selle sanmarco) | サドル

↑国内正規ルートで販売されてたモデル

 

なんなら穴の横面にでかでかとGELとか書いてやがる。ダサすぎるわ勘弁してくれ

海外モデルは通常モデルと変わらないデザインとなっており、割とゴリゴリのレースバイクにも似合いそう。

 

細かい重量は興味ないので知りませんが、カタログ値240gらしいです。

コンフォートを名乗るサドルにしては軽く仕上がっています。

 

ただし、スーパーコンフォートという割にパッドは硬めです。そこらのやわらかいサドルを期待すると死にます。

 

 

 

 

 

取り付けました。

 

 

 

なお、この手のサドルは水平以外許されません。

誰が見てもわかるような前傾にでもしたら滑り台と揶揄されます。

 

 

最初の印象では、硬くて痛いというのが正直なところ。

穴が開いている分、骨盤に全体重が乗る感じで慣れるまで痛かったです。

 

ただし、痛みの種類は、

おち○ち〇に荷重がかかり血流が止まるような、痛みやすく引きにくい痛みより、

骨盤に荷重がかかって痛むような感じで、慣れの問題でした。

 

とはいえ街乗りでパソコンやら教科書を背負ってレーパンなしで乗っているので、

恥骨付近にニキビできるぐらいには圧迫されています。それなりに痛いです。

 
 
あと、以外だったのは自由度=安定度ではない、という点です。
勝手に生成した単語なので説明しておきますが、
 
自由度は、物理的支障なくポジション選択ができる度合い、
安定度は、ある着座位置において違和感がなく乗れる度合い
 
という意味です。
 
フラットシェイプなので自由度は高いですが、安定度は低く、あまり違和感を感じない位置はサドルの真ん中しかありません。
なので、巡航のポジションで真ん中に座れるようにセットにしないと辛いと思います。
 
 
逆を言えば、
 
ウェーブ型のサドルは一点においての安定度は高いですが、自由度は低いとなります。
 
 
 
 
 
 
以下は歴史的かつ私の独善的な内容で、レビューに直接は関係ない内容です。
プロダクト以外に興味はない人はここまでで結構です。
 
 
 
 
 
 
ーーー

2015年ぐらいから、体の柔軟性や、骨盤の大きさと前傾度合いからサドルを決められるチャートを作るのが各サドルメーカーで流行しました。その中で生まれたのが2代目マントラです。

 

また、前乗りブームというか、DHバーを握るように、ハンドルへともたれかかるような乗り方が流行り、それに伴ってサドルが前へ前へとセッティングされるようになりました。

それにより、UCIルールに抵触することを避けもっと前に出せてきちんと体重を預けられるサドルとして、TT用の前乗りのカットサドルを進化させたスペシャのパワーサドルが登場し、各メーカーも追いかけるようにショートサドルが出ました。

 

ていうかエアロロードとかが登場したのもその頃だし、TT・Triとロードの境目が消え始めた時代ともいえます。個人の体格を考えてパワーを絞り出すよりとにかく節約するという考え方です。

 

そして現在、ショートサドルこと短小ガバ穴サドルは市民権を獲得し、今までのノーズが長いサドルはメインストリームから外れました。

その辺の店で売ってるような安い完成車でさえショートサドルが標準になるほどです。時代は変わったなあ...

 

 

なんというか、最近は選択肢が少ないというか、これ買っとけば間違いない的なものが流行って、ある一点に特化したものは淘汰いくのかな、ということです。

 

スマホのカメラが進化し、一般人がコンデジやビデオカメラをことはなくなりました。

スマホで目覚まし時計が使えるようになり、わざわざふつうの時計を枕元に置くことはなくなりました。

 

ですが、自転車と人間の唯一の接点となるサドルやハンドル、ステムにおいて、選択肢を狭めていくのはいかがなものかと思います。

みんなが同じ体格じゃないので、当然乗り方も違うしそれにあったサドル形状も変わってくるはずです。

 

新しいものをとにかく売りたい気持ちもわかるけど。2015年ぐらいはその辺のユーザーが色々選べた時代だったしよかったなと思います。ロードバイク老人会と言われても仕方ないけど。

 

おわり。