前 置 き               

お越しくださりありがとうございます

このブログは現在、ただひたすらにわたしのために書いています

インプットは得意なのですがアウトプットが苦手なので

その場としてここに文字を連ねています

そんな出力された文字の連なりをご既得にも読んでくださるあなたへ

心から感謝いたします

脱サラ旦那さんとダウン症のある可愛い息子と日々過ごす

そこにもっと自由(選択肢)を増やしたいと画策する主婦の

頭の中を覗き見する感覚でかるーくご覧いただければ幸いです

                                   

 

 

そういえば新しい体験をしたことを

ここに記しておこう

 

前回もリブログしたこの記事の翌日の出来事

 

 

この記事の終盤に書いていたこと

 

“(息子を)わたしがずっと独り占めしていたらだめだ”

 

 

 

 

この翌日はとまとくんの初のマラソン大会だった

今の学校はマラソン大会は1〜4年生が同日に走る

そして保護者も応援に参加できる

 

1年生からスタートし3年生は10:25分スタート

 

 

その日は寝不足で朝一旦起きて息子とまとの準備を手伝い

送り出したらまだ時間があるし

もうちょっと寝よう。。。

と二度寝した

 

 

 

起きたら10:20

 

 

「ぬぉーーーーやってしまった!!!!」

一瞬寝巻きのまま行こうかと考えたが

流石にそれは嫌だな

と思い直し

 

ささっと着替えて

すっぴんノー歯磨きノー洗顔で

顔だけ拭いて行った

 

 

 

学校まで車で5分かからないけれど

マラソン距離は1500メートルなので

3年生ならおそらく10分もかからない

そもそもとまとさんはその半分の距離

 

 

 

着いたら案の定終わっていて

次の4年生がスタンバっていた

3年生は走り終わって整列して座り

息を整えていた

 

 

 

友達がわたしを見つけて声をかけてきたので

「二度寝して寝坊した。。。起きたらスタート5分前だった。。。」

というと「えーーー!!!とまとくんめっちゃ走ったよー!!!」と。。。

「おかしいなぁ、さわちゃんおらへんなぁって思っててん」と。。。

 

 

そうか。。。

頑張って走ったか。。。

 

 

 

いやーやっちまった

 

 

 

と思いつつせめて整列している息子を見ておこう

と整列しているところに行くと

 

遠目から介助の先生がわたしに気づいてくださり

とまとを連れてきてくれました

 

 

 

とまとさん、涙目。。。

ぎゅーっとハグをして

「お母さん遅れてごめんね。頑張ったね」というと

さらに強くぎゅーーっと力が入る

 

「お母さんいなくて寂しかったよ。ドキドキしたけど頑張ったよ」

 

息子の腕から伝わってた

 

 

 

しばしぎゅーっとハグをして

教室に戻るときには

うっすら涙目だけど

気持ちを切り替えてわたしから離れた

 

 

 

支援担任の先生が

「今日はお母さんが来てくれていると思って

試走の時よりよく走りましたよ!

試走の時は応援の児童たちに少し驚いてましたが

今日は保護者の応援で雰囲気も違いますが

最後まで走りました!」

と教えてくださった

 

 

 

3ー1(交流学級)の担任の先生も

「よく走りましたねー!」と声をかけてくださったが

「すみません遅れて見れなかったんです」というと

「えーーーーーー!!!!」と大きなリアクション。。。

 

 

 

 

保護者エリアの友達のところに行くと

「とまとくん撮ったよ!」と

1眼レフであろう上等なデジカメで

動画を撮ってくれていた

 

 

 

さらに

「めっちゃ名前呼んで応援したら

こっち見てたよーー

頑張ってたよー」

 

とスタートから一人だけショートカットルートな息子の

一部始終を教えてくれた

 

 

 

そうしている間に

なんだか不思議な感情が芽生えた

 

 

 

 

こう言う「お母さんに絶対来てほしいであろうイベントは絶対来なければ!」

と思って今まで欠かしたことはないけれど

今回初めて欠かしたことで

後悔とかショックとか罪悪感を感じるかと思いきや

 

 

そう言うのがない。。。

 

 

むしろ先生方や子供たちや他のお母さんたちが

息子をしっかり気にかけて見てくれて応援してくれている

 

 

それが実感できたことで

なんだか安心したというか緩んだというか

嬉しくもあった

 

 

マラソン大会の前日に

わたしが独り占めしてちゃだめだ

と書いたように

 

ほんの少しだけど

わたしの手を離れ

たくさんの人たちの中に

間違いなく息子は存在している

 

 

その一端を垣間見た

 

 

「わたしがいなくてもこの子は大丈夫だ」

そんな安心感が湧いてきた

 

 

 

みんなに気にかけられ愛され

そうやってたくさんのことを経験してほしい

そう思っていたけど

やっとわたしが離れることで

これは実現可能だと言うことが

実感を持ってわかった

 

 

 

 

学校のイベントに毎回わたしが行かなかったら

それはそれで拗ねるだろうから

そんなことはしないけど

 

 

でも今回まさかの寝坊したことで

一つ握りしめていたものが

ふっと力を抜いて手放せた

 

 

 

いろんな人が息子の様子を教えてくれて

本当にありがたかった

動画まで撮ってもらって

その動画はまだ見ていないけれど

見られる時を楽しみにしていようと思う

 

 

 

そしてマラソン大会の翌日

支援担任の先生から

マラソン大会の様子の写真を

たくさんいただいた

 

 

まさか写真を撮っておられるとは思っていなかったので

本当に嬉しかった

スタート直後とゴール直前とゴール後の3−1のみんなとのグータッチなど

たくさん現像してくださいました

 

 

写真は先生目線ですから

わたしには取れない写真ばかり

 

 

その写真をいただいて

写真の様子を見て

 

 

本当に幸せな気持ちになり

涙が出た

 

 

 

「あー、完璧だな」

 

ふとこんな言葉が湧いてきた

 

 

 

生で見れなくても

こうやってたくさんに人が

わたしが欲しかったものを

代わりに持ち寄ってきてくださる

 

 

 

その気持ちと行動が

本当に暖かくて暖かくて

幸せな気持ちになった

 

 

 

一つ手放すと

一つそれまで経験のなかった

素敵な何かを得る

 

 

 

手放すのは勇気がいるけど

得るものは本当に幸せな気持ちになる

 

 

 

久々に

日常の出来事で

感動した

 

 

 

 

わたしは恵まれているな

そう実感できることで

胸の奥がじーんとほのかに温かくなる

 

 

 

こうやって少しずつ

子離れしていこう

 

 

息子が可愛いし

一人で完結できないこともまだあるから

どうしても母子の距離は近いし

引き合う力は強い

 

 

だからこそ

少しずつ少しずつでいいから

大人になるまでに

手を離していけるように

 

 

可愛い息子に

人生の旅をさせられるように

 

 

 

その一歩が踏み出せて

本当にこの日は嬉しかった

 

 

 

そういえば

とまともわたしがいなくても頑張って走れたこと

たくさんの人に応援してもらえたことは

自信になったようだ

 

 

 

最近の息子は

イケイケ感がすごいから

 

 

 

いつまでも可愛い息子

いつまでも癒しの息子

 

この可愛さと癒しを

もっとシェアしていこう

 

きっと息子は

それを望んでいると思うから

 

 

 

少しずつでいい

息子の世界が

もっともっと広がり深まり

必要な人に届くことを

しっかり意図して

育てようと改めて決意する

 

 

わたしが先に身体を脱いで

とまとにさよならしても

彼は彼の世界を

彼が身体を脱ぐその日まで

存分に彼自身を楽しめるように

 

 

わたしができること(したいこと)は

こう言うことだ

 

 

 

 

 

image

先生が撮ってくれた写真

スタートしてみんなと違うルートを介助の先生と

しゃかりきに走っている様子

 

image

完走後みんなの列に行き

最後尾に座る途中