貴重音源レビュー:AFTER IMAGE | 俺のビジュアル道(笑)

貴重音源レビュー:AFTER IMAGE

AFTER IMAGE「終焉」

 

1.廃人の詩

2.道化の華

3.メロス

4.DEAD OR DREAM

5.SE TSU NA

6.黒い結晶

7.狂気

8.AFTER IMAGE

9.MEMORIES

 

前回に引き続き、M.J.SEIJI~Seth~美良政次。

こちらは、M.J.SEIJIがプロキャリアとしてのスタートを切ったAFTER IMAGEが、1996年6月13日にCLUB CITTAで行った解散ライブを収録したビデオ。

 

当時の自主制作でのビデオ作製コストを考えると、限界に近い60分を使ってライブはほぼ全編収録していますが、「霞」「夢幻」は未収録。「霞」はAMADEUSのレパートリーとして復活しましたね。

 

また、入手可能の音源が「黒い結晶」だけ(VA「CRY-MAX PLEASURE SUPER」はリテイク)だったため、この時点でも入手困難だったデモテープにのみ収録の楽曲も収録されているのがなかなか"おいしい"です。

#7「狂気」のみ、オリジナルがどこの音源に収録されているのか分からなかったですが、タイトルに反して、クラシカルなピアノフレーズをメインに力強いボーカルを聞かせるパワーバラードで、ハード一辺倒にならないレパートリーの幅広さはなかなかすごいです。

 

 

ライブのオープニングは、クラシックの名曲「白鳥の湖」をバックに、回転数を下げた野太い声でのメンバーコール&入場を行う、X好きすぎオーラをいきなり大爆発させてくれます。

 

ライブ本編は、キャリアの中でもそれほど回数がなかったであろう、とても広いステージの会場を、ハードな楽曲では縦横に駆け巡り、メロディアスな楽曲では照明等の演出を凝らせて、最後を飾るに相応しい、また長いキャリアが伊達じゃないのを見せつける、貫禄のステージを見せてくれます。

 

また、その長いキャリアの中で、SEIJIが別人のように成長を果たしているため、CD/DTに収録されていた音源(そもそも、このライブも「黒い結晶」リリースから2年の歳月が経っている)とは別物と言えるくらいボーカルが安定し、格段にかっこよくなっており、そこが一番の見所/聴き所となっています。

 

曲中の語りが早口になりすぎたり、それでも尺に収まらずにシャウトで ごまかし 煽ったり、ライブならではのアレンジになっているのはご愛敬。

 

当時、この変則的な編成のバンドがどのようなライブを行っていたのか…名前はそれなりに有名なものの、残っている資料も少ないバンドなので、とても貴重な作品だと言えます。

 

 

なお、#2・#3に関しては↓のビデオの方が有名かな…

 

 

この頃とは比べ物にならないほどかっこいいバンドになってます。