vol.715「名盤発掘:黒夢」 | 俺のビジュアル道(笑)

vol.715「名盤発掘:黒夢」


黒夢「短命の百合達」


1.百合の花束(acoustic ver.)
2.棘
3.neo nude
4.in sky
5.aimed blade at you
6.autism -自閉症-
7.意志薄弱 ~九歳の薄弱~
8.& Die
9.romancia
10.under...
11.for dear(another edit)


「地獄の三夜」というタイトルで、20年前のメジャーデビュー時に敢行した3Daysライブを再現している黒夢の、まさに20年前に行ったメジャー初ツアー「More Deep Under Tour 1994 ~地獄の底の悲哀情~」最終公演@中野サンプラザを収録したビデオ。


…なんというツアータイトルだ…


「百合の花束」は、ライブのコンセプトを清春の語りと寸劇で表すイメージクリップ。
絞首台のようなステージ(中央には絞首用の縄も)に6体のマネキンという、ドが付くほどのビジュアル系らしいセットは実に効果的で、視覚と聴覚で自分達の世界へ誘うコンセプトと表現力は素晴らしく、演じきっているあたりもカリスマ度が高いです。


ライブは「棘」「neo nude」と、メジャー作「迷える百合達」からのアップテンポな曲から勢いよくスタートし、ダークさ漂うインディーズ曲「in sky」からはダークさやハードさを強く出したナンバーを畳み掛ける流れは秀逸で、メジャーに行って「棘を無くす」とよく言われたシーンの中で、インディーズ期と変わらないハードさを保ち、より深い世界観を描いているのが分かる内容になっています。


特に、絶叫のようなタイトルコールから始まる「autism -自閉症-」はハードなステージングで、奇声・笑い声・絶叫を、ステージ上でのたうち回りながら聞かせ、曲後にはステージ上のマネキンを笑いながら壊す姿は、インディーズ期に負けない"イカレっぷり"を見せてくれてます。
デビュー時のDir en greyは完璧これの真似でした。


それくらいに、この頃の黒夢は独創的で、音だけでなくステージングまでも後のバンドに影響を与えていたのが分かる、“ビジュアル系だった頃の”黒夢がこれ以上なく堪能できる一本になっています。


「for dear」はPV。
ライブでのタイトルコールからPVに雪崩れ込む感じで、当時TVでも頻繁に流されました。スタイリッシュなスーツ姿で革手袋を咥える清春がセクシーでかっこいいです。


元々予約限定販売のレアVHSでしたが、'99年に簡素デザインジャケットで再発、'05年にはDVD化もされました…が、'99年版は冒頭等のイメージ映像、そして、DVDではあろう事か「autism -自閉症-」までもが大人の事情でカットされるという、中途半端な再発版になってしまっているため、絶滅種のVHSでワンコインで投げ売りされることもある作品ですが、見るなら絶対にこのオリジナル版にしてください。


まぁ…寸劇部分は、本人が改めて見たら“こっぱずかしい”ってなっちゃって、外したくなるのも分からんでもないけど。(笑)


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