ドイツラバーは、ご存知の方も多いと思いますが、全て製造元が同じです。

ESN社というところが製造しており、アンドロと密接な関係にあり、新しい技術の製品は、まずアンドロが新製品として世に送り出します。

その後ニッタク、ヤサカ等各メーカーがESN社から技術を買い、ESN社が用意しているスポンジの選択、シートの粒配列を調整するなど独自のチューニングをして販売しており、数年おきに、ドイツラバーはモデルチェンジをして、世代ごとに分かれます。
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そして、同時期に発売されるラバーで同じ世代のラバーに関しては、メーカーが違えどESN社が用意しているスポンジ、シートでメーカー毎に選択し、粒配列を変えるぐらいなので、大まかな特徴はファスタークや、ラクザであっても似てると思います。

今回、ファスターク、ラザンター、ラザント等短期間で打つ機会があったので、ドイツ系スピンテンションラバーを世代別に分けてざっくり寸評を

まず、こちら第1世代

ヘキサー、ファスタークG1、ラクザ7、ヴェガプロ等
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各メーカーが打倒‼︎テナジーを目指して、素直に模範として作った感じ。
未だに現役の名作ラバーが多く登場。
只、スポンジがテナジーと決定的に違う感じで、ラバー全体がお餅の様にモチモチした弾力のテナジーに対して、47度の硬めのラバーはせんべい🍘みたいな硬さ。ドライブを打つ時のグッと持つというか掴む感じが少ない。
結果、回転量、球持ち、飛距離がテナジーのそれには決定的に及ばないが、バランスの良さはピカイチ。

目指せテナジーの開発コンセプトに、当時のドイツの技術で再現。

唯、テナジーのスプリングスポンジは再現出来ず…

といった感じですが、ファスターク、ヴェガ、ラグザ等と、未だに現役の人気ラバーが勢揃いした黄金世代でもあります。


第2世代

ヘキサーHD、ラグザ9等
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各メーカーの開発が、第1世代でひと段落つき、世に出たラバーも思い付くところはこの2つ。少し影の薄い存在。
第1世代よりも、シート、スポンジが改良とされているが、セルロイドボールだとヘキサーHDはシートが硬くなりスピードを出せるが、回転量はパワーヒッターでないと引き出せないジャジャ馬ならは。ラグザ9も回転量のラグザ7に対してスピード寄りな印象。
性能を一新というよりかは、第1世代のスピード系の補完するマイナーチェンジ的な印象。

それ以降の第3世代とかはまた次回にしますが

個人的にファスタークはよく使いますし、プラスチックボールになった今でも使っている人はオープン大会とかに行くと1番見ます。と言うか増えてますね。テナジーが高くなってから…

低価格、テンションラバー初心者、またはレディースの選手とかで、ヴェガヨーロッパの使っている人が多いとかはわかるのですが、ファスターク使用者の多さは際立っていますね。

石川佳純、伊藤美誠というトップクラスの選手のシグネチャーモデルという効果もあるとは思いますが、最新のプラスチックボール対応を謳ったラバーよりもよく見かけます。

引っかかりが良いのと、スポンジが薄いので軽い個体が比較的多い。

球持ちはそんなに良く無いですが弾むので、掴む木材ラケットに合わせるとかなり良いですね。