トルコの件-02 | つれづれなるまゝに

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ムスタファ•ケマル•アタテュルクの主導により打ち立てられた世俗主義•トルコ共和国の
イスラム化を推進するエルドアン政権は
民主主義制度に則って成立した
国民の多数派の支持を得る政権なんである。

国軍を構成する部隊の一部が
世俗主義の建前を振りかざして政治介入しようと、民主主義体制を蔑ろにする行為である事には変わりがなく、しかも自国民に対しての殺戮行為や議会に対する破壊行為などに及ぶに当たっては、もはや掲げた建前でさえ意義を失う。

エルドアン政権を
強権的•独裁的と見る向きもあるが、
世俗主義の擁護者を自認する国軍の
政治介入を狙う立場に立っての見方
という要素も否定出来ないであろう。

国軍の度重なる政治介入を抑止する事で
民主主義体制の強化、
文民統制の実現を図っているのであれば
政権への権限集中は否定しきれるものでは無い。

ただ、イスラム化を推進するエルドアン政権に関しては、少数派意見や対立意見への尊重というものが不足した、多数派による強権主義、数の暴力に思う事も確か。

この件に関しても
政権や自身の権限強化や
政治的ライバルの追い落としに
濫用されるのであろう。

国民の信任を得た全体主義に
突き進む可能性もある。

(木村正人) - 個人 - Yahoo!ニュース



トルコ共和国の場合は
国父・アタテュルクの理念である国是としての世俗主義と、国民の習俗としてのイスラム主義との確執であるが、
地域的な習俗が独裁的政権を必要としてしまうのであれば、それはそれで何とも形容し難い。


日本人が当たり前のように享受している
近代化を果たした国家っつーのは
元来、稀有な代物なのであろう。

先人に感謝。