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狂ひたるモノ・侘助

ウクライナ情勢協議へ
=来月6日、ノルマンディーで会談-仏ロ首脳

時事通信

EUからしてみりゃ
ウクライナ情勢の悪化で
ロシアからの天然ガスの輸入が滞ると厳しいもんな。

EUの通貨価値はドイツの経済力によって維持されとるし、
そのドイツの経済活動を支えとるのが
ロシアの天然ガスとフランスの原発っちゅー状況。

EU諸国は原油・天然ガスの輸入先が
中央アジア&北アフリカ&中近東な感じ。
その内の
北アフリカ&中近東の産油国に関しては
米国が介入した紛争によって政情不安が続いとる。

この状況下で
中央アジア⇒ロシアを経由するパイプラインが通る
ウクライナでも政情不安と武力衝突。
そして米国から
シェールガス関連のアプローチな流れ。

『誰のせいだよ!』ってのがEU諸国の本音であろう。

そもそもEU諸国と米国ってのは
それほど友好的とも思えない。
『対ロシア』って部分で連携を取りはするが
そのロシアが歩み寄りを見せてくるのであれば
相対的に米国との関係は希薄になる。

EUとロシアが近付けば
その分、米国は欧州での影響力を失うし、
そもそもEU自体の枠組みに軋みが現われてる現状に於いて
不安定要素をばら撒く米国への不信のほうが
より強まるのではなかろうか。

EUとロシアが結びつくのは
『大陸国家』同士の利害の一致ってのを
産み落とす可能性は否定できない。

こうなってくると結構厄介ではあるが
日本としては
東アジア情勢に関しての『中露連携』さえ阻めれば
ロシアに対してそこまで警戒心を抱く事も無かろう。

とはいえ、
過去からのイザコザが清算出来ていない現状、
ロシアへの警戒心を必要以上に解くのは危険。

まず日本としては
東アジアでの勢力伸張やら
海洋権益の奪取に血道を上げている中国を
孤立無援の状況に落とし込まないと、
いざ紛争が勃発した時、厄介な事になる。

日本と中国の対立が顕在化している以上、
EU諸国やロシアが中国に何らかの援助が出来てしまう状況ってのは
日本にとって不利益であろう。

国内の治安悪化が進んでる中国サンである。
『兵糧攻め』でいいんじゃねーの?

問題は米国サンの動向。
何をしでかすかサッパリ読めぬ。

という戯言。

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