大戦前夜にならなきゃいいのだが・・・。 | つれづれなるまゝに

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狂ひたるモノ・侘助

ウクライナ軍が動いたそうですなー。

まぁ、暴徒鎮圧ってのが名目としてあるけれども
暫定政権自体、親欧米派の暴徒によって樹立された代物ってゆー。

鎮圧対象がロシア系住民に対してのみであるならば
騒乱の拡大は避けられないように映るですね。

南部の黒海沿岸に位置するオデッサでの騒乱では
40人前後の死傷者だとか。

オデッサ、ココってクリミア半島に次いで
黒海沿岸の要衝ですわな。

クリミア半島は黒海全般の制海権掌握に重要な場所。
オデッサは黒海の西岸と北岸との境目に位置してて
東欧への玄関口のような場所。

黒海を無理矢理に東京湾に置き換えて例えれば
クリミア半島が『お台場』
オデッサが『横浜』な感じですかね。

ウクライナの軍が動いたって事で
最早、内乱と言ってもいいかもしんない。

EU諸国には軍事介入したくない雰囲気が強いんだけど
暫定政権を容認してしまった以上、
周辺国として何らかの協力を求められるかもね。

そんでもってアメリカさんはコレどーすんだよ、と。
オバマさんは軍事介入に否定的だけど
事の要因を作り上げたのはアメリカさんな訳で。

ロシアはいつでも介入できる状況を作ってるけど
率先して介入するかは微妙。
とはいえロシア系住民の援助・保護要請があれば
無碍にもし難いだろうしなー。

軍が動いたって事で落とし所が更に遠退いた感じ。
第一次大戦前夜もこんな感じだったのかなぁ。

民族主義的対立だけど
同じスラブ民族なんだよなー。
スラブ系の部族対立みたいなもんすかねぇ。

スラブ民族内の本家争いみたいな。

うーん、根っこにあるのは
キエフ大公国の消滅以来続いてる感情的対立かなー。

若しくは、キエフ大公国ではなく
『ソヴィエト連邦』か。

アノ地域は強大な軍事力に拠った統治ってのが
一番の安定を齎すのかも知れんが
なんかウクライナ情勢って
民主主義の意義を問われてる案件のようにも思えるんすよね。

大義名分として『住民の意思』ってのが掲げられてはいるけれど
住民の意思の反映ってのは
相応の統治力を有した統治機構の存在と
民主主義を理解出来る民度、住民の政治意識が不可欠な訳だしさー。
まぁ、ぶっちゃければ
民主主義を至高とし過ぎるのも妙な感じに思うのよ。

平穏と安定を齎す事が出来る政治体制を構築してから出ないと
民主主義やら諸々の権利の保障ってのは
無茶な要望でしかないもんねぇ。

日本の場合、古来から『合議制』ってのが用いられてきたし
だからこそ
明治維新以降の近代政治の確立ってのに繋がったと思うんだわ。

世界情勢が第一次大戦前夜に近似してるように映る今、
日本は大正時代の政治情勢を改めて学ぶ必要が有るようにも思える。

序に申さば
日本の近代民主主義は大正時代に形作られたもんだし、
その延長に第二次大戦直後の男女の普通選挙ってのがある訳で、
アメリカさんが民主主義を齎した訳じゃねーのですよ。

因みに
日本の女性参政権の確立が
フランス・イタリアと同年だったりするってのは興味深い。


現在の日本ってのは
国号を『大日本帝国』から『日本国』と変えてはいるけれど
立憲君主制的な根本的な価値観はなんも変わってないとも思うのよ。

大日本帝国の頃だって『天皇主権』ではあるものの
立憲君主制に則った法治による政治体制であって
『天皇による独裁的な統治(君主による専制)』
ってのは行われてねーのですし。

そういう実態を踏まえて挙げられた学説である
『民本主義』・『天皇機関説』といったものは
当時の日本の政治の実態を巧い事著してる様に思うですね。

ま、現代の日本は主権在民という事で
上記の学説の誕生した
『政治権限を有する天皇』という状況とは異なるのですけど。

なんか話が逸れまくりだなw

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