結局、禿鷹の戦争って事かよ。 | つれづれなるまゝに

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狂ひたるモノ・侘助

ウクライナの件、欧米諸国の申し出た経済援助に
IMFの名前が出た。

ウクライナの保有する資産価値のありそーなモノといえば
ソ連から受け継いだ軍事技術と鉱床といったところ
あとは西部の穀倉地帯か。

ウクライナはソ連崩壊後、革命モドキを繰り返した挙句、
国力を大幅に減退。

ウクライナには
ロシアから欧州へと繋がるパイプラインがあるわけだが、
隣国であり、EU圏との緩衝地帯ということで
ロシアから格安でエネルギーを購入できてた。
んが、どうもウクライナはその欧州向け供給されてたエネルギーを
ピンハネし利益を得ていた模様。

これに激怒したロシアはウクライナ経由のエネルギー輸出を再考、
ウクライナへの格安供給を破棄し、尚且つウクライナを経由しない
黒海横断のパイプライン構築へと進んだ。

外貨獲得手段も微妙な上、
国内の政情不安も著しい状況に陥ったウクライナである。
そして、親露政権の誕生となったのだが、
エネルギー価格は据え置かれたままであり、
この支払いに難渋した挙句に擦り寄ったのが中華人民共和国となる。
結果、ウクライナの穀倉地帯が中共に買い上げられ、最早ジリ貧。

今回の政変はEU加盟と通貨統合が目的であったようにも思えるし
『それが解決策足り得る』という風潮を作り上げた存在が
居るんじゃねーかな、と。
ま、通貨がユーロになれば輸入代金の支払いが多少は楽になるであろう。
逆に輸出で利益を出すのが厳しくなるけどな。

と思ったら欧米による
IMF経由の支援
提示された訳で。
しかも
ウクライナの領域に変更がないことが望ましいときたもんだ。

ウクライナの暫定政権は欧米の支援を受けたい。
が、その支援はIMF経由。
つまり支援額に見合う代償をIMFに払え、と。
となると
ウクライナにはソ連系軍事技術や鉱床ぐらいしか残ってねー。
しかもそれらは東部や黒海沿岸といった『親露』地域にある。

ロシアとしてはIMFを通じ、
諸々の利権や技術が欧米に流れるのは看過出来ぬであろう。
そんな状況下でロシアは
経済的理由ではなく政治的理由を掲げ、
クリミア自治政府の要請の名の下にクリミア半島に軍を展開。
半島先端のセヴァストポリにはウクライナ海軍が駐留してるはずだが、
そのウクライナ海軍の総司令官は就任翌日ロシアに投降。

ロシアはウクライナ経由でない
黒海のパイプライン、サウス・ストリーム維持の為、
少なくとも黒海の制海権を確保したいといったトコか。

まー、兎に角、ウクライナが
禿げ鷹サンの餌場に落ちぶれた事は確かなようで。

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