統治形態のことなんだけどね。
中国サンは
第二次大戦後、国共内戦を経て
各地に割拠してた武装集団の盟主的に中国共産党が君臨。
中華人民共和国が成立し
毛沢東のカリスマに依って独裁的体制を築く。
各地の武装集団は『軍管区』という名の下に枠組みに編入。
『中央政府(共産党指導部)』『地方政府』という行政の枠組みも出来上がる。
『軍管区』は『地方政府』との結びつきを強め権益確保。
旧態の『武装集団』が衣替えしただけの『軍閥』として影響力を維持。
共産党指導部も権力抗争やら世代交代の結果、
この『軍閥』の支持の有無が地位の保証材料となってる。
まるで中世の日本のようである。
室町幕府や豊臣政権に類似してる印象が強い。
政権トップのカリスマ・指導力が強固であれば
独裁的権限を発揮できるものの、中々そういう環境にはなり難い。
今の習近平氏による体制ってのは
カリスマを喪失した混乱期でもある。
室町幕府で例えれば6代将軍没後。
豊臣政権で例えるなら秀吉没後の状態に似てるように映る。
応仁の乱や関ヶ原の前段。
各地の有力者が自陣営に都合の良い盟主を担ぎ上げたい。
若しくは次代の盟主への影響力を保有したい。
擁立に失敗した陣営や
次代盟主への影響力構築に失敗した陣営は不満の塊である。
粛清の恐怖もあり、猜疑心を募らせる。
新たな体制側になった陣営ってのは
自己保全や権力確立の為に
強権発動してしまう・させてしまう流れに向かい易い。
内乱状態の一歩手前と見る事も出来る。
仮に内乱が生じた場合、
収束が早ければ新たに強大な権力者が生まれるかもしれない。
が、共産党支配に名分を置く限り
戦国乱世に向かう可能性が高いやも知れん。
そもそもこのような混乱を生むってのは
現状の統治機構の脆弱性の現われともいえる。
室町幕府は『幕府と云う統治機構の維持』によって、
戦国乱世へと繋がった。
豊臣政権は『徳川氏による新たな統治機構の樹立』もあって
内乱規模が最小限に収められた。
中国サンはどのような状況になるんじゃろうかねぇ。
アチラには『権威者』がおりませんし。
こういう状況ってのは
現在の日本に於いても他人事ではなく
『道州制』の導入による権力構造の変化によって
陥ってしまうかもしれない事案でもある。
日本の場合は軍事力が国家に直結してるので、
その点は杞憂である可能性が高いが、
却ってその事が
『軍事力を擁する中央政府への不満』と云うカタチに変容する危険があるですね。
『軍事政体への反発』とかいう名分が出てきてしまいそう。
各地域の経済力格差が目立つようになると
国内での不協和音が高まる危険性が強い。
そういう意味で、
行き過ぎた地方分権・自治権の拡大ってのは
国家の枠組みを損なうと思うのですよ。
だからといって求心力を期待できる『皇族』が
政治舞台に立つというのは
責任問題を生じる以上、皇室の存続にも関わる事案であるし
個人的には絶対反対なんである。
中央集権&各地域の要望に即応できる環境整備ってのが
オイラの思い描く理想ではあるのですが
所詮は理想であって実現性は低いですな。
地方分権・自治権の拡大で要望に即応するというのはいいのだけれど
余りにも独自色の強い『自治』になってしまうと
国家と云う枠組み維持が微妙になってしまうという懸念が払拭出来んのです。
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