『民意云々』という | つれづれなるまゝに

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狂ひたるモノ・侘助

言葉の濫用は
即ち衆愚政治の招聘。

『議員内閣制』の否定。
若しくは議会制民主主義の否定に繋がる。

今回、それぞれの代表選・総裁選に於いて、
議員票というものが存在した訳だが、
議員というのは各選挙区から選出された、政党を超越した国民・選挙区民の支持を受けた存在。
議員の持つ一票は、
多くの有権者の意が反映されたものであって
党員の持つ一票とは持ちうる票の意味合い、重さが異なる。
これを理解せず『民意云々』と申すは、
議員内閣制度そのものを理解してないに等しいと思わざるを得ない。

このような中で議員自身が『民意云々』と申すは
誠に嘆かわしい。

首相公選論というものもあるが、
政権運営に於ける諸問題を鑑みるに
害悪の方が大きいと思われる。
政権運営の空転こそが最大の害悪であろう。

議員の存在意義を踏まえてみるに
このようなカタチでの
『民意云々』と申す言論は
議員内閣制度・議会制民主主義
というものの根幹に差し障る、
非常に危険な言論のように思わざるを得ない。

首相公選・独裁制度を招きたいのであろうか。

甚だ疑問である。