中華人民共和国憲法・前文を読んでみた | つれづれなるまゝに

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狂ひたるモノ・侘助

えらく長ったらしい。
中華人民共和国憲法 - 参考

建国にあたり、正統性の主張ってやつが連々と書かれてる。

ここで書かれてる正統性の主張ってのは
植民地支配からの脱却と
帝国主義・資本主義を打ち倒したーってなもの。
それと、この先受け継がれるべき理念ってトコか。

正直、読んでみて違和感しか覚えないのだが・・・。

ぶっちゃけ
日本と戦ったってーのが『正統性の根拠』なんだわな。
これは『大韓民国』も一緒。
『大韓民国』の場合は
亡命政権(韓国臨時政府)が云々という
酷く怪しいものでしかないが。

で、中華人民共和国の場合
国是が反・資本主義国家、反・帝国主義国家と云う事でもある。

序に
中華人民共和国の建国・運営に於いては
『中国共産党の指導の下』云々、とあるから
全てに於いて中国共産党の優位性ってのが書かれてる訳だ。
これもまた国是という事になる。

国家よりも憲法よりも中国共産党の方が優位にあるって事だの。
・・・法治国家じゃないな、これは。

前文の最後の方には
共産党政府が統治すら出来てない台湾も自国領と書いてる。
これもまた国是になる。・・・酷いもんだ。

んで、
反・資本主義を謳ったはいいけど、市場経済を受け入れちまったんで
どーしようも無くなって
天皇を戴く日本は未だしもアメリカまで
『帝国主義国家』呼ばわりせざるを得なくなったというのが現状か?

そうでもしないと中国共産党の正統性が揺らぐって事に繋がるかも、だ。
帝国と帝国主義ってのは全く別物なんだけど、わざと混同させてるのかなぁ。
中国共産党自体が覇権主義という帝国主義じみた存在なのにねぇ。



前文で正統性を書連ねた結果、自縄自縛に陥ってるような気がするよ。

そもそもオイラには
この憲法前文ってのが前時代の遺物のようにしか映らんのだ。

中華人民共和国との国家間に於ける友好ってのは
この憲法がある限り無理なんじゃねーのかな、余りにも価値観が違いすぎる。

アチラさんの国是が『反日』である以上、無理。
と、オイラは思う訳ですよ。

個人に於ける友好関係は築けるかもしれないけど、
ひやひやモノだと思う。
双方共にリスクが高すぎるからねぇ。

ま、友人のフリってのは結構あるんじゃねーの?

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