この国の特異点は、
共産党による統治であって
主席や首相というのは
権力を持ってるようで、本質的に栄誉職なのな。
党を支える軍閥、血筋による派閥はあるけど
党による支配が絶対条件。
共産党という殻が
『皇帝』であり、忠誠の対象。
王朝支配の次の次元とでも言い表そうか。
ただし、『共産党』の名に傷がつくと
脆くも崩れ易い。
今まさにそんな瀬戸際にあると思われる。
共産思想の根幹には
民主集中制というのがあるが、この場合、政策転換が難しく、
政権の自浄作用も期待出来ない。
そんな逆境に立たされてるのが
中華人民共和国なんじゃなかろうか。
単なる軍事独裁政権の場合、その独裁者しだいで
政策転換もあり得る。
中華人民共和国の場合、
『共産党=皇帝』となってしまっている以上、
縛りが効かないんじゃないかな。
昔は共産思想という縛りがあったから
その思想に則った倫理観もあったと思う。
ま、長続きせず、毛沢東主義に取って変わられ、
文化大革命や大躍進政策の失敗と毛沢東の死没によって、修正がなされ
今日に至ると。
但し、この修正が貧富の格差を産み、根本の共産思想から外れてしまってもいる。
結果的には先に書いたとおり
『共産党=皇帝』という
王朝支配でしかない。
が、この王朝は血統に拠らないので
何度でも復活しそうでもある。
ま、中華思想では前王朝の功績は新王朝に盗まれ、悪行だけが伝えられるんだが。
あと盗んだ功績もパクリでしかないから中身がないんだよね。
中華云千年の歴史とはいうけど伝わってるのは
略奪文化と中華思想でしかない。
チャイナドレスって満州族の胡服を元に
上海の疎界にいたイギリス人がデザインしたものだしねー。
華の国に限らず、
大陸の狩猟民族ってのは
『育む』という価値観が希薄なんだろうねぇ。