夏の風物詩・怪談… | ポエマーおやずぃ~♪

夏の風物詩・怪談…

これは、ノンフィクションです…

私がまだ若い頃、墓石やでバイトしていた時の話
夏の墓石屋は、お盆まで大忙し…

日が暮れるまで働く事もあり…

一つの、お墓が仕上がりそうで、最後の追い込みをしてた時…

気がつくと、あたりは、日が落ちてました…

段々畑みたいな墓地で、私はその中段あたりにいました…

下の方から人が上がってこちらに向かってきます…

私以外の社員は忘れ物を取りに会社へ…

私一人…誰だろう?

それは、笑顔の老婆でした…

老婆は、こう言う…

お兄ちゃん、遅くまでお疲れさん、バナナとオニギリ持ってきたの…と…
私は、有り難うございます、どちらの方ですか…
老婆、このお墓の家の者です…と

少し、話をし、お墓の出来を何度も誉められ、老婆は帰って行きました…

オニギリとバナナを置いて…

とても食べる気にはなれませんでした…

次の日、家の方に出来上がったお墓を見せ、昨夜の話と頂いた御礼を…

家の方は、狐に摘まれた顔で、キョトンと…

家には、お婆さんはいません…

亡くなったから、墓を作ったのだと…

私は昨日持ったのを見せました…すると…

そのオニギリは、その家のお母さんが作った物だと…

昨夜、お供え物のバナナとオニギリが無くなったとの事…

老婆の感謝の形が、見えたのか…