<染司よしおか>日本の色 吉岡幸雄の世界
~カッシーナ・源氏物語との出合い~
9月15日(月)まで京都高島屋で開催しているイベントに行ってきました
エレベーターで7階に上がると、同時開催中のバカラ展のまばゆいばかりの煌きが、まず目に飛び込んできます。
そこにも心惹かれながら、グランドホールの彩り溢れる入口につくと、色の世界に引き込まれ魅了されます
モダンなカッシーナの家具と、藍染の布地や和紙がしっくりくる素敵なインテリアコーディネートの数々。
イタリアモダンと日本の伝統との見事な融合吉岡先生初の試み、大成功ですよね。
奥の大きなスペースでは源氏物語絵巻が繰り広げられています。
(ここまで一斉展示は関西では見たことがない貴重な作品群)
光る源氏が縁ある女性に衣装を贈る『衣配り』の帖。
左の桜のかさねと、紫の上に贈る今様色(紅花染めの禁色)華やかなかさねの色目。
こんな華やかな色のコントラスト配色が似合う紫の上はSprongタイプかしら。
若紫と呼ばれていた童の頃も、山吹に負けないキラキラした黄色の着物を着た登場だったし。
左上にちらっとかかっている、深い赤にゴールドと緑を合わせている玉鬘はAutumn女子かしら。
きれいな浅葱色(薄い青)にピンクの配色の花散る里は優しい可愛らしさを持つCool-Lightね。
憧れの明石の上は、冷たさ感じる鉛白(カラードホワイト)や白でまとめた雪のかさねや、白に紫のコントラスト効いた衣装から、きっと小雪さんのようなCOOLタイプよね~と、物語の色合わせから想像は膨らむ、膨らむ
こんな物語を書いちゃうぐらい、日本人の色に対する鋭く豊かな感覚は、平安時代より脈々と流れているのを感じます
季節に合うことをおしゃれとして、
秋には薄い紫の花をつける藤袴を模した、藤袴のかさね。素敵~
手前の鳳凰が描かれている黄緑に見える生地は麴塵(きくじん)。
天皇だけが着用できた禁色で、太陽の光のなかに立つと緑色に見えるメタリックゴールドのような不思議な色。これは実際に見てもらわないと伝わらない色ですので、ぜひご覧くださいね。蘇芳で染めた机も。
千年以上前に、この技術力。日本人すごいです
そして、それを見事に再現された吉岡先生もすごい
地道な努力と不屈の精神に感動してしまいます。
是非、吉岡先生の作品解説(11:00~14:00~)と共にご覧くださいませ。
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