こんな夜は満員電車に身を委ねる気なんて起こらない。
歩きたい気分なのだ。
イルミネーションでピカピカする並木通り
こんな夜だからこそ、私は真ん中を歩いてやる!
見事に私を挟んで行きと帰りが分かれてる。
なんだよ!
こんな夜は時間なんて気にしない。
ただ信号待ちで私を阻むのが許せない!
両腰に手を置いて、肩幅よりも少し広めに脚を開いて、
「(まったく)」
ふと右側に目線を向けると、ほとんど利用されてない歩道橋がチラリ。
わざわざ歩道橋を渡るワタシ。
うん。だから何?
一段飛ばしでピョンピョン!
登りきって振り向いた。
すごい久しぶりに見た景色!
スカイツリーより低いのは知ってるよ。
でも幼稚園児の頃の私にとっては世界のてっぺんがこの高さなのだ!
私はまだ覚えてたんだ!
ヘッドライトの洪水がアッチからコッチから。
歩道橋の真ん中で
世界のてっぺんで
Vサインをして写メ撮ってる私が
なんとも誇らしく
すっごいバカバカしい
サイコーの笑顔を
アイツに送ってやるぜ!!

こんな夜に似合うアイツの返事がこれ



「バカだけど愛してる」



まっすぐ帰りまーーす(^^)v





平和。