戦前のサモエドは、欧州から上海経由での輸入ルートが中心だったようです。

北海道の真上、南樺太まで南下していたサモエド型カラフト犬は誰からも顧みられることなく、敗戦と共に存在自体が忘れ去られました。

そんな中、ロシアからサモエドを輸入していた記録を発見。純粋なサモエドなのか、現地の橇犬と交雑が進んだカラフト犬だったのか。続報がないので正体は不明です。

 

大阪府豊能郡箕面の地仙荘黑田殷充氏はエアデール界では有名な愛犬家であつたが、今度シベリヤよりサモエド種の牡(生後一ヶ年)の優良種を輸入せられ、「こんな見るからに可愛いらしい犬はモツト〃我國に殖したい」と黑田氏は頗る悦に入つて居られる由であります。

昭和11年