1、昭和十六年度犬界に於ける最大の印象

帝犬(帝国軍用犬協会)、JSV(日本シェパード犬協会)の合同問題が却々はでな出發をし乍ら沙汰止み(?)となつて了ひました。その原因が那邊にあるかは知りませんが、殘念な事です。

 

2、昭和十七年の貴犬舎の計劃

昨年度の満犬(満洲軍用犬協会)犬舎は小生が四月以降東京詰になつた爲め計劃倒れになつて了ひましたが、今年はその方面にもつと力を入れたいと考へてゐます。

 

3、犬界の新體制的發展の具體的方法手段等

要は人の問題です。云はないのが花でせう。

 

東京 帝国軍用犬協会理事 刈田尚志  『前年度の犬界印象その他』より