帝國ノ犬達-陸軍省
陸軍省職員を前にしての襲撃訓練

帝國ノ犬達-有坂大尉
将校たちに軍用犬のレクチャーをおこなう有坂光威騎兵大尉
昭和10年

陸軍省に対し、帝國軍用犬協會がおこなった軍用犬の宣伝活動。
何で陸軍省に対して軍用犬のPRが必要だったのかというと、日本陸軍自体が軍用犬を評価していなかったからです。
国費を投じて調達されていた軍犬が有効活用されなかった背景には、軍馬至上主義の体質も影響して居ました。
懸命のPRにも拘らず、結局のところ陸軍省に馬政課はあれど犬政課や鳩政課は設立されていません。
いくら軍用犬の活躍を美化したところで、コレが現実でした。

この消極姿勢は、3年後の関東軍軍犬育成所廃止論争となって現れるのです。