「犬狂」とも。度を越した愛犬家に与えられた称号で、褒めたり貶したり自嘲したりと、色々な意味で使われました。
コレが高じて犯罪行為に走る人も居り、昭和12年には横領した金をエアデールテリア等の飼育費に注ぎ込んでいた某銀行の支店長代理が逮捕された事件も報道されています。

「その昔、代々木練兵場を腹這いになつて犬とゴソゴソやつて居る青年があり
時々樹木に登つては犬を登らして居た。
それが毎日同じ時間にやつて来るので、見る人がキ印だろうとの評判をたてたが
これは日本シェパード犬界の指導者である新宿中村屋の主人相馬安雄氏が青年時代に愛犬の訓練に熱中していたのであった(中島基熊氏談)」