打痕や小キズを細番手のヤスリでできるだけ除去し塗装した
kSCの成型は肉厚がとても薄くヒケがあまりないので盛大にヤスリをかける必要が無い。
塗装もされておらずABS素地にブラストをかけ油でコートしてあるだけなのでとてもやりやすい

塗装も終え、普通の中古くらいの見た目に戻った
パフォーマンスセンターの素晴らしい刻印。
これを消したくないため当初クリアーのみで仕上げるつもりだったが、いつも使ってる塗料に多少クリアーを足したくらいで大丈夫だったようだ。

ハードキック・エクセレントピストン。バレル全体が可動する機構のためノズルはシステム7と違いピストンと共にこの位置で固定となっており、別体のシリンダーのみが可動する。
ダミーのFピン。その下にノッカーを押す本物のピンがある。

トリガーガード内や喉元部分はKSCならではの機械による後加工が入っている。


内部もひたすら赤錆を取りリフレッシュした。ダストカバーいっぱいまでしっかり伸びたシャーシ。この銃は細身の割にインナーシャーシの占める割合が大きい。ガワのプラ部分はプラモデルのようにギリギリの薄さだ。
おかげでABSモデルの割にはけっこう重量がありフロント部にも程よい重量感がある。
スライド側も肉厚の薄さに注目。もうタミヤよろしく「動く模型」である。こういう華奢なギリギリを攻めた危うさが魅力でもある。

閉鎖時にはバレルのマズル部分の遊びを最小限にしショートリコイル時はバレルのスムーズな上下可動を両立させるスフェリカルブッシング。
確かにマズル部分のガタは同社トカレフなどと比べても明らかに抑えられている。
このトイガンの凄いのは恐ろしいほどフェザータッチでシアが切れるトリガー。
極めて軽く、短く、ほとんど遊び無くスパッと切れる。完全に競技用のそれだ。

関連部品を見ると鉄製のハンマー、シア、ディスコネクター。
ハンマーストラットも鉄製だ。さらに太さに注目。マルゼンのP38のストラットはほっといても次第に曲がってしまうらしいが、そういう気配すら感じない。
なおハンマーの回転軸となる真鍮のカラーは信じられない硬さでシャーシに圧入されていた。おかげでこのハンマーはガタというものが全く無い。ダウン時はまるで可動部に思えないほど。これらがトリガーのキレに貢献しているのだろう、ものすごいこだわりだ。

購入時は酷い状態だったが中身はやはりKSC、そしてパフォーマンスセンターの名は伊達じゃなかった。
※余談どころか倍加余談になるが、
私は物にも魂、といえば大袈裟だがヨーダ的に言えばフォースにあたるものが物にも宿っていると信じているクチだ。朽ちかけ不貞腐れたかに見えるその物のフォースがライトサイドに還り輝くさまはとても喜ばしい。