5月9日 グレー時代 10 をお読みください。
夫は意識不明が三ケ月続きました。そして徐々に意識が戻ってきました。悲しかったのは頭だけは正常、右半身不随でした。闘病生活を40歳前から50歳過ぎまでの10数年間を病院で過ごし、とうとう家には一度も帰って来ませんでした。
男盛り、仕事盛りの一番いい40代をこんな形で過ごしました。無念だったと思います。この頃私は自然に傾倒していきました。俳句の道へ入り今でも続いていて句歴30年になります。夫は車椅子に乗り自分の左手で、ご飯を食べていた時もあったのてすが、途中でもう一度脳幹が切れました。
それからは、元気な時は少し肥満体だったのにも関わらず、バスタオル1枚にくるまれるまでに痩せてしまい肺炎を3.4回繰り返して51歳でなくなりました。私は50歳でした。
写真は文章とは関係ありません。
「龍華」