印象に残っているどんでん返しミステリー3冊を紹介します。

 

1.硝子の塔の殺人 著者:知念実希人 2021年7月出版

・あらすじ:

ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、硝子の館に刑事、霊能力者、小説家、

料理人など癖のあるゲストが集められます。

大富豪が殺されるところから始まり、そこから次々と殺人事件が起こり、

硝子の塔に居合わせた探偵が真相究明に乗り出します。

・感想:

医師である一条が難病の妹を助けるために大富豪を毒殺するところから事件

が始まります。倒叙ミステリーと思って読み始めると事態は二転三転し、ラスト

に驚きの結末が待っています。

あらすじだけ見ると良くある設定のミステリーですが、読んでみると驚きの連続

で衝撃のラストを迎えます。

・主な受賞歴:

「本屋大賞」「このミステリーがすごい!」ノミネート

 

 

2.medium 霊媒探偵城塚翡翠 著者:相沢沙呼 2019年9月出版

・あらすじ:

推理作家として難事件を解決してきた香月は、霊媒師の城塚と出会います。

城塚は死者の言葉を伝える不思議な能力を持っていますが、そこに証拠能力は無い

ため、香月の推理と組み合わせて事件に立ち向かいます。

一方、巷では一切証拠を残さない連続殺人鬼が世間を脅かしており、この殺人鬼を

追い詰めることができるのは城塚の霊視の力だけです。

殺人鬼の手は密かに城塚に向かっていました。

・感想:

霊視と推理の組み合わせで事件を解決していくのでファンタジー系の推理小説かと

思いましたが、衝撃のラストで見事に騙されました。

最後の伏線回収が素晴らしかったです。

・主な受賞歴:

「本格ミステリ」大賞、「このミステリーがすごい!」国内編1位、

「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「ベストブック」(Apple Books)ベストミステリー、

「SRの会ミステリーベスト10」第1位、「本屋大賞」ノミネート

 

 

3.葉桜の季節に君を想うということ 著者:歌野晶午 2003年3月出版

・あらすじ:

成瀬はある日、轢き逃げで亡くなった身内が、悪徳商法業者によって保険金詐欺に巻き

込まれた可能性があると相談されます。

同じ時期、成瀬は地下鉄に飛び込もうとした麻宮という女性を助けたことがきっかけで、

何度かデートを重ねる仲になります。

保険金詐欺事件と麻宮との恋、2つの出来事がやがて交錯していきます。

・感想:

どんでん返しで有名な小説と知らずに読んだので、最後に見事に騙されました。

所々で場面や時代が変わっていた意味が最後にわかりました。

結末がわかった後にもう一度読み返すと違った楽しみ方ができます。

・主な受賞歴:

「日本推理作家協会賞」、「本格ミステリ大賞」、「このミステリーがすごい! 」第1位、

「本格ミステリベスト10」第1位、「週刊文春 推理小説ベスト10 」第2位