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ただ今、2023年1月開催の
桃井智世帆、初の個展に向けて
作品制作中です。
こちらは印刷から上がってきた
ポスターです。
作品をデザインするために、
様々なことから
感性を磨かせて頂いております。
今日は、その中の一つの出来事について、
今日は書かせて頂きますね。
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先日とーっても久しぶりに
横浜・元町と山手へ
TV東京
「なんでも鑑定団」の
おもちゃの鑑定士として
知られる
北原照久さんの
サロンの友人たちと
「ブリキのおもちゃ博物館」
と
クリスマストイズ、
北原さんの事務所を
訪問しましたのよ♪
（兼高かおる風に）
元町から
急な坂を上って
ブリキのおもちゃ博物館
のある
山手へ向かいました。
坂を登り切ると
西洋館がいっぱいの
素敵な世界が
広がります。
横浜聖公教会の
角を曲がって
少し行くと、
「ブリキのおもちゃ博物館」
裏手に「クリスマストイズ」
この二つの場所は
誰でもいつでも訪問
出来る場所です。
今回は、特別！！！
北原さんの事務所で
普段はお目にかかれない
コレクションを拝見しました。
中でも、とても印象に
残った
コレクションがありました。
ムットーニ氏
（武藤さんという
方だそうです）
が制作した、
モーションディスプレイ
スイッチを入れると
ドアが動き、人形が動き
ライトが点いて
音楽が流れます。
今回は
三つの
モーションディスプレイを
見学しました。
その中の一つの物語を
お届けします。
あるナイトクラブの
営業時間が終わった後、
年老いた掃除人の男性が
ひとりぼっちで
椅子に座っています。
彼は、
掃除をしていて
トランペットの
マウスピースを
拾いました。
そのお年寄りが
なぜそのナイトクラブから
離れられないかというと、
昔、ビリーホリディの
バックで
トランペットを演奏
したことが
あるからなのです。
彼にとって、
ビリーホリディと一緒に
演奏したことが
人生の一番の
自慢なのです。
そのうち
男性が座っている場所の
脇にある
ドアが独りでに
開いていきます。
彼は、ドアの方を向いて
「誰もいないはずなのに」
と驚いています。
そして、
舞台の上、閉まっていた
カーテンが勝手に開いて、
とうに亡くなった
ビリーホリディや
仲間たちの
姿が浮かび上がり、
音楽を奏で始めるのです。
驚いたお年寄りは
舞台に見入っていて
身動きもしません。
木の箱で出来た
モーションディスプレイは
深くて温かい音がします。
ビリーホリディの
哀愁を帯びた
スローテンポの
けだるい歌声
「あなたを好きになったのに・・・」
バンドが奏でる伴奏
どこからか
ミラーボールの
灯りも照らし始めます。
歌い終わったビリーホリディと
仲間たちの姿は
やがて、消えていきます。
カーテンは閉じていき、
開いていたドアも
また勝手に閉まって、
掃除人の男性は
ひとり取り残されるのです。
最後の寂しさが残る
光景に
思わず涙しました。
でもね、
もしかしたら、、、
ビリーホリディや
亡くなった仲間たちは
年老いた掃除人を
励ましに
来たのではないかしらと
思うのです。
そして、
ひいては、
ひとりぼっちの
孤独な老人にならないようにと
私を励ましてくれた
そんな気持ちになりました。
北原さんの解説で
見学した
他のモーションディスプレイの
物語も、
そのうちに
ご紹介したいと思います。
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